【40代・50代におすすめ「おとな北欧旅」】憧れの陶磁器ブランド「グスタフスベリ」の工場に潜入!
「まず見せてくれたのは、型に泥漿(でいしょう)を流し込み乾燥させる工程。 グスタフスベリの特徴はなんといっても、美しい乳白色のボーンチャイナ(粘土に骨灰を含んだ磁器)。なかには暗い色の粘土を使うメーカーもあるそうですが、ボーンチャイナはきれいな乳白色で、釉薬は完全に透明なので、表に見えているのは粘土の色なのだそう。 オスカルさんは、『グスタフスベリのボーンチャイナは特に取り扱いが難しく、機械では製造が難しいので、1つ1つ熟練の職人の手で作られています。それによって、白くて輝きがあり、なおかつ耐久性のある仕上がりになるのです。そして、私たちの釉薬は、ステンレスのスチールくらい硬い。なので器に傷がつきませんし、耐久性が非常に高いのです』と説明。 すると、やおらお皿を1枚手に取り、『ほらね!』とばかりに、ガンガンと思いきり什器に叩きつけました。驚いたことに、お皿はまったく割れませんし、ひびさえ入らないのです。耐久性の高さを目の前で体感した瞬間でした。 そして成形した器は、棚に1日置いて乾燥させます」
「そして1,260℃の窯に入れ、24時間焼成します。この段階ではまだ表面がざらざらしているので、今度は機械に大理石とオーク材と一緒に入れて、洗濯機のようにぐるぐると回し、磨いていきます。オスカルさんは『何十年もこの手法で作り続けているんですよ』と言って、大理石とオーク材を見せてくれました」
「こちらは品質チェックをする女性のデスク。この日はあいにく担当の方は不在でしたが、ここで品質をクリアしたものだけが、グスタフスベリのロゴ入りスタンプを押してもらえるのです。スタンプはなんと手押し。そう思ってみると、スタンプ1つ1つにも愛着が湧いてきます」
「絵付けの部署にもお邪魔しました。女性の職人たちが活躍しています」
「このようにプリントを貼りつけて模様をつけていきます。黄色い部分は、焼くと消えるそう」