オミクロンの亜系統「BA.5の増え方が全然違う」大阪・吉村知事会見7月6日(全文2)
全数検査に踏み切る考えはあるのか
NHK:求める内容としては、従業員というかスタッフの方々や、入居者の方々への検査の徹底や、検査でもし陽性になった場合においては、早期治療ができる体制を取るようにっていうことを求めるということですか。 吉村:そうですね。併せて、感染対策の強化ということになると思います。 NHK:分かりました。スクリーニング検査の件なんですが、オミクロン株のBA.1の当初の際は、府民全員を対象に、全数検査という形でスクリーニングやっていたかと思うんですが、今回、検査の規模は一部だと思うんですが、全数検査に踏み切るお考えがあるかどうかというところを教えてください。 吉村:オミクロン株のときも全数検査はやってないと思います。あのときも、全数スクリーニングではなくて、一定のウイルス量が多い、いわゆるCt値が低い、少ないものについて確保して、そしてその割合を分析していたと思いますので、特に当時とやり方が変わっていることはないです。あとは、割合が分かればいいので、どのぐらいの割合かっていうのを見ると、非常に高い速度で、今、増えてきているということが言えると思います。 NHK:あと、対策本部会議の、先ほどのお話でしたが、今、「明らかな増加傾向」にあるかどうか、これから続くかどうかということだったと思うんですが、もしこの傾向が続いた上で、かつ20%を超えたら、速やかに対策本部会議を開くということでいいですか。 吉村:そういうことになると思います。
飲食店などへの要請も検討するのか
NHK:テーマとしては、やはり黄色信号をつけるかどうかというところと、飲食店などへの要請についても検討するということですか。 吉村:ちょっと飲食店については保留をさせてください。ここは本当にどうするかというのを本質的に考えないと、これからコロナとどう向き合っていくのかっていう、また昔に戻るんですかっていうことにもなりますので、ここは本当は国がちゃんとやらなきゃいけないところだけど、やってくれないから。もう今、選挙でも、2類、5類のあれもあるけども、完全にここのところは知らんぷりしたまま、この選挙戦に突入していますので、判断していないわけです。 なので、ただ現実的に、これがオミクロンという株に変わって、これとどう向き合っていくのかっていうことを考えたときに、本当にまた昔、前と同じようなことをやり続けるのかということについては、ちょっと1回リセットして考えなきゃいかんところじゃないかと思っています。 ただ、リスクが高い層は、もう明らかに見えてますから、高齢者の方とか、そして高齢者でもともと別の病気をお持ちとか、非常に要介護度が高い方とか、そういったところに広がってきたときに、やっぱり被害が大きくなるので、そこは守ろうというのは一生懸命、大阪府でも今までやってきたので、そこを強化するという方向性はもう変わらないんですけど、じゃあ社会全体、本当に止めにかかるのかっていうことについて、ここは本質的な議論のないままここにきてるんですけど。なので、飲食店も含めてどうするかというのは、もう今の段階で、そもそも本部会議やるかどうか決めてないですから、この今日の記者会見で僕が意見することはちょっとできないなというふうに思っています。 NHK:分かりました。すいません。最後に、このままいくとBA.5を中心に感染拡大となる可能性が高いのかなと思うんですが、今、知事がご認識されているBA.5の特徴と、それに対してどのような対策を取っているか、今の時点でのお考えをお願いします。 吉村:BA.5については特徴として、感染力についてはBA.1、オミクロン株よりも高いという報告があります。それから重症度については、オミクロン株のBA.1と比べて重症度が高いという証拠はない、報告はないというのが、今の医学的な報告です。なので、ここに僕が脚色することはしないですけれども、もう少し分かりやすく言うと、感染力は高いけども重症度は同じようなものではないかというのが、分かりやすく言えばそういうことだと思います。だからこそ、ちょっと今、広がってきてるのかもしれません。 【書き起こし】大阪・吉村知事会見7月6日 全文3に続く