オミクロンの亜系統「BA.5の増え方が全然違う」大阪・吉村知事会見7月6日(全文2)
イベント再開の影響は考えられないか
読売新聞:読売新聞の山本です。コロナで、1点だけなんですけれども、あらためての確認なんですが、コロナの今、感染が拡大している要因としては、例えば今までよりもちょっとイベントが緩和してたりだとか、これまでなかったお祭りが開催されたりだとか、そういう人流が増えそうだったりとか、今までやめてたことっていうのが再開されていることが1つ影響しているなどということは捉えておられますでしょうか。 吉村:そこはちょっと専門家じゃないとなかなか難しいところだろうというふうに思っています。というのもゴールデンウィークのときにすごい人流増えたんです。で、BA.2もありましたけども大きな波にはなりませんでした。年度末のいわゆる人がすごく動くとき、ここも増えなかったんです。なので、今、じゃあ6月に入って何かすごく増えてるかっていうと、人流が高い状態は当然続いてるんですけども、何か新たにそれで大きく行動が変わったかというと、そこまで変わってないのではないのかなというのが僕の肌感覚。肌感覚だけじゃなくて、いろんなデータとしてはさまざまな人流のデータ取ってますけども、もう5月ぐらいから、年度替わりぐらいからすごく増えてる。で、今なんか極端に増えてるわけではないので、もうそういった意味でそれが作用してるのかどうかは、ちょっとここはなかなか判断が難しいなと。 ただ1つ違うのは、やっぱりBA.5、これだろうと僕はそう思ってます。ここが一番大きな要素では、もし大きな、今度波になってくるとしたら、それが一番大きな要素だろうと思ってます。つまり変異株ですね。諸外国の事例見てもやっぱりBA.2、あるいはこのBA.5のようなオミクロン系の亜種で波が起きてると。大阪府のデータ見ましても何が一番違うかっていうと、やっぱりこのBA.5の増え方が全然違う。
増えている理由は変異株ではないかと思う
今、急激にこの割合が増えてきてるというところを見ると、これが作用してる可能性が一番高いのではないかというふうに思ってます。それに合わせて、もちろん人、ウイルスというのは人と人同士、介してしか増えないですから、そういった人の行動っていうのはあるかもしれませんが、ただ、イベントを緩和したから増えたっていうのはちょっとまだそこまで確信は持てません。 ただ、たぶん僕自身がずっとこれまでもやってきて思うところは、やっぱりオミクロンの亜系統の変異株が熱を持ってる可能性があると。これがどのタイミングでどう入ってきたのか、それこそ海外を広げたから入ってきたんじゃないかとかいろんな意見はあるかもしれませんが、その原因の事実はちょっと確かにさまざまあるかもしれませんけども、増えてる理由は僕は変異株ではないかなと。これまでもやっぱり変異株が入ってきたときに大きな波できてますんで。ただ、BA.2はなりませんでしたからね。 なので、先ほど申し上げたとおり、さまざまな国の事例を分析すると、例えばBA.2で波ができてる国もあるし、BA.2は波ができなかったんだけど、その分BA.4やBA.5で波ができてるポルトガルのような国もある。なので、ここはワクチンの接種がちょうど2月ぐらいに一斉にやりましたから、そこの効果があってBA.2をひょっとしたら抑えられたのかもしれません、人の動きが増えたときも。その感染予防効果が落ちてきて、そして人流の程度は同じだったとしても、感染予防効果も落ちてきて、そして新たな変異株、オミクロンの亜系統というところが今熱を持って、そちらのほうが広げる力があるのかもしれませんが、ちょっとなかなかそこの分析は難しいですね、いろんな要素があるから。 飲食の場面もそうだろうし、海外からのお客さんもそうだろうし、さまざまな人の行動パターンもそうだろうし。何が直接っていうのはちょっと分からないというとこだと思いますが、いずれにしても1つ事実として言えるのはオミクロン株の亜系統、とりわけBA.5については他国でも波になってるところが当然あり、そしてそれが今置き換わりつつあるということは言えると思います。これが作用してる可能性が僕は一番高いと思ってます。 読売新聞:分かりました。 司会:次にご質問、どうぞ。NHKさん。