海外メディアも池江璃花子の白血病から594日ぶり復帰レースを報道「勇気ある挑戦の新たな第一章」「驚くほど力強かった」
「20歳(の池江)は見事な回復を見せ、26秒32のタイムでレースを勝ち、自信につながる全体の5位で終えた」とレース結果を伝え、池江が100メートルと200メートルの自由形、50メートルと100メートルのバタフライで日本記録を持ち、2018年のアジア大会で6つの金メダルを獲得してMVPに選ばれた経歴や、白血病が発覚した経緯などについても詳細に紹介。 「池江は、白血病の診断結果を受ける前には、延期されることになった東京五輪でのメダル候補選手だった。10カ月の入院生活の後、昨年12月に退院し、その際、ソーシャルメディアで2024年のパリ五輪での五輪復帰をゴールにすると明かした」と説明した。 また「池江は、1年後の東京五輪へのカウントダウンが始まる7月23日のイベントでスピーチをし、2021年7月23日の五輪が無事に行われるように『希望の力』を呼びかけた」と、新国立競技場で行われた1年前イベントに聖火を持って登場し、スピーチしたことを伝えた。 同じく水泳専門メディアのSwimSwam.comは、「20歳の日本水泳の短距離スター、池江が初開催となる東京特別水泳大会に白血病からの生還者として出場し、594日ぶりにレースの水の中に潜った」と伝えた。 記事は「女子の50メートル自由形を競った池江は、最後の力を振り絞って26秒32のタイムを記録し、数カ月のトレーニングを積んだだけで感動の復帰を果たした」と紹介。「池江は第5レースの3レーンを泳ぎ、スムーズな泳ぎでレースをコントロールして最初にゴールの壁に触れた。この大会のシニア部門で全体5位に入った」と続けた。 さらに「まだ池江は、急性リンパ性白血病の治療を受けるために1年近く入院した後のリハビリ過程にある。2018年のアジア大会で初めてMVPを獲得したわずか数カ月後、池江は2019年の2月に(白血病の)診断結果を明かし、集中抗がん剤治療の後、12月に退院したばかりだった」と説明。 「2018年パンパシフィック大会のチャンピオン(の池江)は先月、ウェートトレーニングに加え、プールで週4度の練習を行うことができていると語った。プールと、ジムの両方で注意深くトレーニングを再開して以来、池江は、前のコーチだった三木二郎氏から離れ、新しくコーチをルネッサンスの西崎勇氏に変えた。西崎氏は2000年にルネッサンスに加わり、2015年のジュニアパンパシフィック大会で日本代表チームのコーチを務めた」と池江の現状についても詳しく報道した。世界中のメディアが白血病からの奇跡の再起を目指す池江の復帰ロードに注目している。