池江公表の白血病を過去に克服した元NBAスターとプレミアサッカー選手がいる「ポジティブに考えよう」
競泳女子の5つの日本記録保持者、池江璃花子(18)が白血病を自身のツイッターで明らかにしたことの衝撃が世界中に広がっている。 池江は、その中で「しっかり治療をすれば完治する病気でもあります。今は少し休養を取り、治療に専念し、1日でも早く、また、さらに強くなった池江璃花子を見せられるよう頑張っていきたいと思います」と、病に立ち向かう姿勢を語っているが、白血病を克服したアスリートが世界にはいる。 NBAの歴代1位の通算得点記録を持つスター選手、カリーム・アブドゥル=ジャバーは引退後に慢性骨髄性白血病と診断された。 1970年代から80年代の20年間にわたり、ミルウォーキー・バックス、ロサンゼルス・レイカーズで活躍。NBAチャンピオン6回、MVP6度受賞で、1995年にはバスケットボールの殿堂入りも果たしている名選手だ。 ジャバー氏は2008年に慢性骨髄性白血病と診断され2009年に病気を公表した。 WEBサイトの「フューチャー・オブ・パーソナル・ヘルス」が最近のジャパー氏の様子を紹介している。 ジャバー氏は「親しい友達を白血病で亡くして、それほど時間が経っていない時期に、白血病と診断されて、とても恐ろしく感じた」と、診断結果が出た時の気持ちを明かす。 その恐怖を支えたのは、当時、医学部の学生だった同氏の息子だった。友人の白血病とは種類が違うことなどを説明され不安や恐怖は和らいだという。 ジャバー氏は白血病を治すカギは、早期の診断とポジティブな姿勢だとしている。 池江に重なるキーワードだ。 「プロのアスリートとして(治療中も)活動的であり、運動を続けていた。全ての事実をつかみ、サポートしてくれる家族、友達のネットワークに頼った。そして一番大事なことは医師の話をよく聞くことだ。医師があなたに渡す治療法に従うことだ」 ジャバー氏は最初の告知から10年が経過した今も定期的に病院で検査を受ける生活を続けている。そして同時に自身の闘病を広く知らせることで同じ病気に罹っている人の役に立ちたいと考えている。