海外メディアも池江の白血病公表を衝撃報道「日本で最も才能にあふれる東京五輪の希望の星が……」
5つの日本記録保持者で東京五輪の複数メダル候補の池江璃花子(18、ルネサンス亀戸)が12日、自身のSNSで白血病であることを公表。日本水泳連盟は同日、記者会見を開き病気の発覚経緯や、池江の様子などについて説明した。昨年のアジア大会では6冠を獲得した東京五輪のヒロイン候補のショッキングなニュースを海外メディアも衝撃をもって伝えた。 米国のヤフースポーツは「日本水泳のスター、池江が白血病と診断。2020年東京オリンピック出場危機」との見出しを取り、「東京で2020年に開かれる五輪で早い段階からメダル候補とされている18歳の日本競泳選手、池江が白血病との診断を受けた。池江は月曜日にツイッターでニュースを発表、『診断結果を受け混乱状態にあるが、病気は適切な治療を受ければ治すことができる』と明かしている」と伝えた。 同記事では、池江について「2020年東京五輪でブレイクする態勢にあった。彼女は昨年8月のアジア大会で1大会で6つの金メダルを獲得した初の競泳選手となり、世界をうならせた。彼女は大会で女子初となる最優秀選手を勝ち取った。彼女は、自由形で3つ(50、100、200メートル)、バタフライで2つ(50、100メートル)の日本記録を保持。100メートルバタフライではすでに世界記録更新まで間近に迫っていた」と紹介した。 今後の見通しに関しては、「池江が最終的にどのくらいの期間トレーニングや競技から離れるかは明かされていない。病気は早いステージで発見されたと伝えられているが、治療と回復は長期に及ぶ」とも指摘。 日本水泳連盟副会長の上野広治氏が「彼女のために五輪代表選考での救済措置は今のところ考慮していない」と話したことも付け加えられた。
米国のCNNも、「日本で最も才能あふれる水泳選手の1人で、2020年東京五輪で複数メダルの候補だった池江が白血病と診断された。先月、日本の最優秀水泳選手に選ばれた18歳(の池江)は昨年のアジア大会で6つの金メダルを獲得し、彼女の母国開催の五輪で栄誉に挑戦することが期待されていた」と伝えた。 記事は「50メートル自由形、50メートルバタフライ、100メートルバタフライで世界ジュニア選手権を制している池江だが7月に韓国の光州で行なわれる世界水泳選手権を戦う機会を失うだろう」と続けた。 英国のインディペンデント紙は「2020年東京五輪のイメージガールの池江が『病を感じた』後、白血病と診断される」との見出しを取り、「18歳(の池江)がオーストラリアの合宿から戻り白血病と診断された後、治療のため今年の世界選手権から身を引いた」と伝えた。 記事は、「18歳の日本競泳選手(の池江)は、過去4年にユースレベルで主役となった後、次回の五輪で有力なメダル候補と考えられていた」と紹介。「16歳でリオ五輪の100メートルバタフライで6位(繰り上がりで5位)となった池江は2020年の東京五輪でメダルを争うと期待されていた。夏の展示会(東京五輪)まで528日もあると考える前に、今は健康に戻ることに集中しなければならない」とも続けた。 五輪スポーツを伝えるウェブサイトのオリンピック・チャンネルは「水泳界に衝撃。池江が白血病と診断受ける」との見出しで記事を発信。「東京生まれの池江は主催国の希望と夢をプールからもたらそうとしていた。だが、池江は7月に韓国の光州で行なわれる世界選手権の出場権を争う4月の日本選手権出場を『断念せざるを得ない』と明かしている」と伝えた。 記事は「池江のスターダムへの道のり」と小見出しを入れてこれまでの活躍を紹介。 「2018年は彼女が水泳のトップランクへと向かう決定的な年となった」「アジア大会では歴史に残るパフォーマンスを披露した」と輝かしい戦績を伝え、「(リオ五輪100メートルバタフライ金メダリストの)サラ・ショーストロム(スウェーデン)との再戦は、2020年東京五輪におけるハイライトの1つとされていた。池江は、11月のFINAワールドカップ東京大会の100メートルバタフライで短水路の日本記録を打ち立て、ショーストロムを破っていた」と続けた。 池江の最大のライバルである同種目の世界記録保持者、ショーストロムは自身のインスタグラムで「友人の池江璃花子選手が白血病と診断されたとのニュースを読み、私の目は涙であふれました。すべての力と愛を送ります!」と、池江への激励のメッセージを寄せ、プールで一緒に泳ぐ写真と街中で2人でポーズを決めた写真を掲載している。