【MLB】オリオールズが先発補強 レイズから昨季最多勝の右腕エフリンを獲得 有望株3選手とのトレード
先発投手の補強を目指していたオリオールズが昨季の最多勝右腕の獲得に成功した。日本時間7月27日、オリオールズはマック・ホーバス、ジャクソン・ボーマイスター、マシュー・エッツェルという若手3選手とのトレードでレイズから右腕ザック・エフリンを獲得したことを発表。カイル・ブラディッシュ、ジョン・ミーンズ、タイラー・ウェルズの3投手が今季絶望となるなか、先発投手の補強が急務となっていたが、コービン・バーンズ、グレイソン・ロドリゲスとともに先発ローテーションの軸となる実績十分の右腕を手に入れた。 現在30歳のエフリンはフィリーズで7年間プレーしたあと、2022年シーズン終了後にFAとなり、3年4000万ドルでレイズと契約。これはレイズの球団史上最大のFA契約として話題になった。エフリンはその期待に応え、移籍1年目の昨季は31試合に先発して16勝8敗、防御率3.50、186奪三振をマーク。リーグ最多タイの16勝を挙げ、最多勝のタイトルを手にした。今季は腰の炎症で離脱した時期があったものの、ここまで19試合に先発して5勝7敗、防御率4.09を記録。与四球率1.06と抜群の制球力は今季も健在だ。 オリオールズはバーンズが今季限りでFAとなり、靭帯の再建手術を受けたブラディッシュ、ミーンズ、ウェルズの復帰時期も不透明な状況。来季まで保有できるエフリンの獲得はチームにとって非常に大きい。来季の年俸が1800万ドルと高額なエフリンを獲得したということは、オリオールズのフロントオフィスが現在を「勝負のタイミング」と考え、補強に力を入れていることの表れと言っていいだろう。 オリオールズが放出した3選手のうち、ホーバスは米公式サイト「MLB.com」による球団別プロスペクト・ランキングの10位、ボーマイスターは同17位にランクインしていた(エッツェルはトップ30圏外)。ホーバスは昨年のドラフト2巡目指名で入団した23歳の内野手で、今季はマイナーA+級でOPS.745を記録。ボーマイスターは昨年のドラフト全体63位指名で入団した22歳の右腕で、今季はマイナーA+級で防御率3.06をマーク。エッツェルは昨年のドラフト10巡目指名で入団した22歳の外野手で、今季はマイナーA+級とAA級でOPS.808を記録している。