楽天自由契約の田中将大、巨人入り近日中に発表 契約合意、若手の手本としても期待
巨人が、楽天を自由契約になっていた田中将大投手(36)と契約合意したことが23日、分かった。近日中に発表される。日米通算200勝まで3勝に迫っている右腕はシーズン終了後に楽天から減額制限(年俸1億円以下は25%、年俸1億円超えは40%)を超える大幅減俸を提示され、自ら自由契約を申し出て退団。巨人が獲得調査を進めていた。 【写真】談笑する巨人・阿部慎之助監督と田中将大 田中は米大リーグのヤンキースを経て2021年に楽天に復帰したが、昨秋にクリーニング手術を受けた右肘の状態が上がらず、今季は1軍登板がわずか1試合。プロ18年目で初めて勝ち星なしに終わった。 巨人はチーム最多の15勝を挙げた菅野が米大リーグのオリオールズに移籍し、投手陣の精神的支柱が抜けた。09、13年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で田中とバッテリーを組んだ経験のある阿部監督は「(田中は)実績がある。そういう面でも必要なのかな」と、戸郷、山崎伊ら成長著しい若手投手の手本としても期待を寄せていた。 今オフは球界屈指の捕手の甲斐(ソフトバンクからFA)、中日で通算166セーブを挙げたマルティネス、新外国人のキャベッジ(前パイレーツ)を獲得する大型補強に成功。さらに日米で名をとどろかせた〝マー君〟が、2012年以来13年ぶりの日本一を目指す阿部巨人に新風を吹き込む。