子どもにスマホを持たせたら伝えたい「こ・し・あ・ん」―SNSの性犯罪から守るために親ができること #性のギモン
スマホをブラックボックスにしない環境づくりが大切
――さまざまな危険から身を守るために、子どもにはSNSを使わせない方がいいと考える保護者も少なくないようですが、鈴木さんはどうお考えですか。 鈴木朋子: その気持ちは理解できますが、SNSをすべて悪いものだと思わせてしまうのは少々もったいないかもしれません。SNSには、普段の生活では出会えない友人と交流できるという素晴らしさもあります。SNSをやみくもに制限せず、用心しながら子どもを見守ることも大切な環境づくりの一つだと思います。 保護者のほうから「お父さんは、最近スマホでこういうことしているよ」「お母さんに、この機能の使い方を教えてくれないかな」といったようにスマホを話題にして、常に話を聞ける雰囲気をつくっていただきたいと思います。大人も自分のスマホを見せるのは抵抗があるかもしれませんが、そこはなるべくオープンにして、スマホをブラックボックスにしないことが重要です。 ----- 鈴木朋子 ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザー。SNSのトレンドと子どものスマホ利用を中心に執筆や講演を行っている。テレビ、ラジオにも出演。著書は「親が知らない子どものスマホ」(日経BP)、「親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本」(技術評論社)、「インターネットサバイバル 全3巻」(日本図書センター)など25冊以上。 文・佐々木ののか 制作協力:BitStar 「#性のギモン」は、Yahoo!ニュースがユーザーと考えたい社会課題「ホットイシュー」の1つです。人間関係やからだの悩みなど、さまざまな視点から「性」について、そして性教育について取り上げます。子どもから大人まで関わる性のこと、一緒に考えてみませんか。