大阪府・吉村知事が定例会見8月4日(全文4完)ワクチンの重症化予防効果はかなり高い
アストラゼネカ製ワクチンが不安な人にメッセージを
大阪日日新聞:すいません、大阪日日新聞の山本です。アストラゼネカのワクチンについてお聞きしたいんですけれども、今後、主に手の挙がった市町村で接種が進められていくというふうなことになるかと思うんですけれども、接種自体はご本人の受ける・受けないかっていうのは判断あるかと思うんですが、アストラゼネカについてはコロナへの効果が認められる一方で、ごくまれに血栓症の報告というのもあるというふうに聞いているんですけれども、その部分で迷われたり不安をお感じになる方もいるかと思うんですが、そういった部分で知事からメッセージというのがあれば伺えますでしょうか。 吉村:非常にごくまれにですけど、血栓が起きるということも報告をされています。1回目の接種で約100万回打って約14件。そして2回目の接種においては100万回当たり約2件の血栓が生じるという例があるという報告があります。回数で言うと非常にまれな回数だというふうに思っています。ここについては、その血栓が、ごくまれですけど血栓が生じる可能性があるということを踏まえて考えても、やはりワクチンによるベネフィット、メリットのほうが大きいということで諸外国では多く打たれています。また若い人にできやすいということなので、イギリスでもそうですけど、日本でも40歳以上という限定をして、国でも認証されたということになります。
諸外国でも採用されているワクチン
ですので、そこの部分についてごくまれに、ごくごくまれですけれどもそういった血栓が生じた場合にはお医者さんの手当てを受けるということにはなると思いますけれども、先ほど申し上げた回数ですので、そう考えたときには、やはりワクチンによるメリットのほうが圧倒的に大きいというふうに思っています。ただそういったところも含めて、接種を希望されるかどうかっていうのはご本人の選択、判断になると思いますので、そこはそういったごくまれにこういった血栓ができます、1回目においては100万回で14回ぐらいと、2回目は100万回当たり2回程度ということがある、という事実もきちんとやっぱり伝えていくべきだと思いますし、その場合は、お医者さんの手当てを受けることになると。 ただ一方で、コロナのワクチンの効果というのは非常に高い効果があります。特に重症化予防についても非常に高い効果があるということで、諸外国でもこれは採用されているワクチンですので、希望される方はぜひ接種をしていただけたらと思います。ただここはやっぱり最後は選択です。モデルナ、ファイザーのワクチン、これは効果としても90%以上の効果があるというふうにもいわれています。非常に高い効果、これは強烈な効果だと思います。 インフルエンザなんかで言うとたぶん40%とか50%ですから、それだけでも、それと比べたらアストラゼネカはものすごく高いわけですけれども、ただファイザー、モデルナは90%以上というのも出てる中で、ただ、全ての人がファイザー、モデルナを選択するかといえば、やはり重症化を予防したいという方において早くワクチンを接種したいという方がそれを選択する場合はあり得ると思うので、その選択の幅というのは僕はあってもいいんじゃないかと思うし、今回は新たな選択肢ができたということです。 なので、ここは本当に希望される方の選択肢として提示していけたらと思っています。希望される方はぜひできるだけ早く、何もない丸裸よりは圧倒的にやっぱり効果が高いですから、ぜひ接種の機会がある方は、そして希望される方は接種していただけたらというふうに思います。