大阪府・吉村知事が定例会見8月4日(全文4完)ワクチンの重症化予防効果はかなり高い
結局は感染者を抑えねばならない
それから宿泊療養するにしても、単に自分で行ってくださいとか電車で行ってくださいというわけにいきませんので、搬送するという、当然段取りを取っていく必要もあります。これを早くするためにシステム化をしたからこれだけ短期間で、本来自宅もぐっと右肩上がりになっている状況ですけど、宿泊療養のほうが先に大きく跳ねているというのはそこに送っているということなんですが、それはシステムをつくってやったという部分はあると思います。 ただやはり搬送の部分でもそういった専門のタクシー事業者にお願いを当然しなきゃいけないし、保健所もファーストコンタクトをしてからということもあるので、1日の感染者数、陽性者数が1000人、1500人と増えてくればその全員を一挙に宿泊療養に送るというのは難しくなるので、少しずつずれてくるということは有り得ると思っています。 ここはできるだけやりたいとは、急いでやりたいとは思っていますけど、今の感染者の増の傾向がずっと続けばいずれ宿泊療養施設も、今確保しているのは4000室、そして6000室を目指そうとしています。4000室といったって宿泊所を出る方、入る方の間の掃除とかを考えると絶対に100%にはならないので、稼働率として。そういった意味では今の感染者数が増えてくるとどうしても宿泊療養も少しずつ厳しい状況になってくると。 今入ってらっしゃる方もぴんぴんした人も入っているわけですけれども、そうじゃない、少し症状がある方とか、少しずつ必要性の高い方にシフトが変わってくるということは十分、感染者が急増が続けばあり得るというふうに思っています。結局は感染者を抑えていかないといけないということになるんだろうと思います。
自宅療養者が感染を広げる可能性は
朝日放送テレビ:もう1点お願いします。自宅療養、これから先、国の方針でも入ってくるカクテル療法の話なども関連するのかもしれませんけども、例えば1人暮らしの自宅療養者の、軽症であったり無症状であったりするケースもずいぶんあるわけで、そういう人たちが自分は軽いからといって買い物に出たりとかっていうことが起きる可能性が十分あって、そういう人たちが感染を広げるという可能性について非常に危機感を覚えるんですがいかがでしょうか。 吉村:自宅療養というのは基本的に指定感染症ですから隔離ということになります。隔離の手段として自宅療養になっていますので、保健所からもきちんと自宅で療養してくださいということを十分これは伝えるわけでもありますし、例えば、じゃあ買い物に行かなきゃいけないやんかということに関しては、食事の支援、3食の全ての支援、配達支援なんかもやっているわけなので、そういった意味では療養中は外出はしないでもらいたいというのは保健所からも話は徹底して、これまでもやってますけどもしっかりそこはやっていきたいと思っています。また療養者の方も療養中に外に出るというのは、元気だから出るというのは控えてもらいたいと思います。 朝日放送テレビ:その管理はなかなか難しいのではないでしょうか。 吉村:その管理は、だから保健所がそうやって指導する、お願いをする、そしてそこは自覚を持ってやっていただく以外に方法はないと思います。だって自宅療養ですから1人1人にガードマン付けるわけにはいかないので。ホテル療養だったらそれはできますけれども、自宅療養だったらできませんから、そういった意味で、それで管理が不十分だと言われればそれ以上にやる手だてっていうのはGPS付けるとかそういうことをやらない限り難しいんだろうと思います。ただ、日本の場合はプライバシーを重視する社会ですから、そういったことが難しいとなれば、今の法体系上でできるとなればやっぱり保健所がしっかりそこはお願いをして守ってもらうということしかないと思います。 朝日放送テレビ:ありがとうございました。 司会:じゃあ手をあげてください。日日さん。