NVIDIAが新型GPU「GeForce RTX 50シリーズ」を発表 新アーキテクチャ「Blackwell」でパフォーマンスを約2倍向上 モバイル向けも
NVIDIAは1月6日(米国太平洋時間)、コンシューマー向け新型GPU「GeForce RTX 50シリーズ」「GeForce RTX 50 Laptop GPUシリーズ」を発表した。GeForce RTX 50シリーズを搭載するグラフィックスカードは1月末から2月にかけて、「GeForce RTX 50 Laptopシリーズを搭載するノートPCは3月から順次発売される予定だ。 【画像】GeForce RTX 50シリーズの主な仕様
新アーキテクチャ「Blackwell」を採用
GeForce RTX 50シリーズとGeForce RTX 50 Laptop GPUシリーズは、現行の「GeForce RTX 40シリーズ」「GeForce RTX 40 Laptopシリーズ」の後継製品で、いずれも新しいGPUアーキテクチャ「Blackwell」を採用している。 BlackwellアーキテクチャはAI(人工知能)を生かした「ニューラルレンダリング」に最適化すべく、AIを処理する能力を大きく引き上げている。トランジスタ数は最大920億個で、コンシューマー向けGPUとしては最大規模となる。この処理性能を生かした超解像技術「DLSS(Deep Learning Super Sampling)」は第4世代となる。 SM(ストリーミングマルチプロセッサ)はスループットの向上を図ると同時にTensorコアとの連携を深め、ニューラルシェーダーの実効パフォーマンスを改善している。シェーダーの並べ替えを行う「SER(Shader Execution Reordering)」も、ハードウェアとソフトウェアの両面で改善をしたという。AI処理でグラフィックスメモリを“浪費”しないようにするために、TensorコアではFP4演算もサポートした。 膨大なジオメトリデータを扱えるようにすべく、レイトレーシング処理を担うRTコアも再設計を行っており、前世代(Ada Lovelaceアーキテクチャ)比でトライアングル交差率は最大2倍となり、グラフィックスメモリを節約するための圧縮機能もそなえている。 グラフィックスメモリはGDDR7で、アクセス速度は最大30Gbpsとなる。メモリの帯域幅は最大毎秒1.8TBだ。 接続バスはPCI Express 5.0(4.0への後方互換対応)で、映像出力はDisplayPort 2.1b(UHBR20対応)に対応する。