野島裕史「まさに“失敗から学ぶ”ということを体感できた大会でした」2年ぶりに挑戦した『石垣島トライアスロン』を振り返る
◆ガックリ野島「何をやっているんだ、僕(泣)」
“スキップ”というのは、スイムの2周目を諦めて「次のバイクに移行してください」という意味なんです。スキップをすると参考記録になり、正式な競技記録にはなりません。正直、前回よりも速く泳げたのに「なんで!? どうして~!?」と思ったのですが、実は前回は1周35分だったにも関わらず2周目に突入しちゃっていたんですよね。 しかも、今年はスタート前から「厳密に30分過ぎたらスキップです!」と会場内でもきちんとアナウンスされていたのに、僕はすっかりそのことを忘れていました。手元のスマートウォッチを見たら、1周目のタイムが33分前で「前回より速いじゃん!」って思ったのですが、庭田さんに「30分過ぎてしまったので、スキップしてくださいね」と強めに2回も言われてしまいました。 最初は呼吸が浅くなったりして休み休み泳いでいたものの、それも想定の範囲内で、途中からはだいぶいい感じで泳げていたのに、なぜ30分を超えてしまったのか。後にわかったことなんですが、着用していたGarminのスマートウォッチは泳いだ距離とコースもGPSで記録されているんですね。それを確認してみると、なんと750m泳ぐ1周目で1.1kmも泳いでいました(笑)。 僕は泳ぎが下手で、そもそも真っ直ぐ泳げず、海は波もあるので蛇行して泳いでしまっていたようなんです。さらには折り返しのポイントを見逃して、ものすごく遠回りしていました。スイムはコース2周で1.5kmのところ、1周で1.1kmって……あと400m、1時間以内に全然泳げたじゃん、みたいな……。本当に残念。大・大・大・大反省です。何をやっているんだ、僕は(泣)。 そんなわけで、僕はすっかりやる気を失い、次のバイク40kmに進むことになりました。前回参加したときは、泳ぎきった高揚感とバイクの爽快さで歌なんか歌っちゃったり、景色の良さに俄然テンションが上がっていたんですけど、今回は後悔の念と「自分はやっぱりスイムは向いていないのかな……トライアスロンは今年で最後だな……」と、それぐらいネガティブな気持ちでバイクにまたがりました。 自転車も全然スピードを出す気になれず、「今回は石垣島サイクリングかな」なんて思いながら走っていました。僕はトライアスロンに限らず、いろいろなスポーツ大会に参加してきましたけど、スキップしたり、途中で諦めたことは一度もなかったんですよ。それだけに今回のスキップは初の出来事だったので非常に凹みました。