野島裕史「まさに“失敗から学ぶ”ということを体感できた大会でした」2年ぶりに挑戦した『石垣島トライアスロン』を振り返る
◆野島最大の鬼門、スイムで奮闘するも…
そんな今回の「石垣島トライアスロン」、私・野島の大会参加レポートをお話したいと思います。まずは僕が苦手なスイムから始まるわけですが、コースは広い内海、1周750mを2周します。コース上にはロープが張られ、それを目安に泳ぎます。 僕自身、プールで練習してきたとはいえ、やはり波のある海ですし、何よりも泳ぎが苦手だと足がつかないという恐怖感もあり、最初からかなり緊張してしまいました。しかも、肩の故障で1年以上泳げなかったこともあり、さらに緊張……。 特に、初めの300mぐらいは緊張で呼吸が浅くなり、息継ぎもうまくいかず、ロープに捕まったりしながら休み休み泳いでいました。普段のプールだったら300m程度はすぐに泳げるんですけどね。カヌーに乗って監視しているスタッフさんから「大丈夫ですか?」と声をかけられつつもなんとか泳いでいたのですが、実はこれも想定内。 スイムが下手というのは自分でもわかっているので、そう簡単にはいかないと思っていましたし、2年前に参加したときは長く休んでも制限時間に間に合っていたので、諸々計算した上で、1周目は制限時間ギリギリまで使って泳げばいいと思っていました。 その後もマイペースで泳ぎ続け、300mを越えたあたりで徐々に調子が良くなってきたものの、順位はほぼ最後尾。僕の後ろには1~2人しか泳いでいなかったんですけど、そこで遅れている参加者をサポートするために泳いでいた女子トライアスロン選手の庭田清美(にわた・きよみ)さんに、2年前と同じく海のなかで遭遇しました。 庭田さんはこの番組にもゲストでいらしたことがあり、出会った瞬間「あっ、野島さんじゃないですか」とめちゃめちゃ冷静に言われちゃいました(笑)。さらには、非常に残念そうな声で「泳ぎが2年前と変わっていないですよ」と。トライアスロンの最中、これはさすがに凹みましたね(笑)。 そして、2年前と同じような指導を受けながらマイペースで泳ぎ続け、1周目の後半にはだいぶスムーズに泳げるようになってきたと思います。庭田さんも「いい感じになってきた!」とおっしゃっていたのですが、2周目に入る際、1回砂浜に上がるのですが、そこで庭田さんから衝撃の一言が……「30分過ぎてしまったので、スキップしてくださいね!」と言われてしまいました。