なぜ日本ボクシング連盟は「サンデーモーニング」張本氏の“女子ボクサー蔑視発言”に訂正求める抗議文を出したのか…TBS反応は?
女子ボクシングの輝く未来を開けるためのエポックとなるWメダルだったにもかかわらず、水をかけられるような発言が出てくるのは日本ボクシング連盟にとっては大きなマイナス。もちろん報道や発言は自由で、そこに規制をかけるつもりも“言葉狩り”をする意図もないが、安全面が確保され、五輪競技として確立している立派なスポーツの女子ボクシングに関して、「嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合って、どうするのかな」という、前時代的な認識不足の発言で、一般視聴者の誤解を生むことを黙って見過ごすことはできなかったのである。 さてTBSサイドの抗議文に対する反応である。TBSに問い合わせると「関係各所に調査中」との返答で「調査が終わり次第、折り返し連絡する」とのことだった。ものの1時間ほどで広報部から連絡があり、「日本ボクシング連盟より抗議文を受け取っております。今後については真摯に対応させていただきます」との公式回答を口頭で伝えられた。抗議文の宛先は、佐々木社長だったが、この回答の主は「TBS広報部」だという。 「真摯な対応とは何か?」「番組内で張本氏自身が発言を訂正するのか?」などと質問したが、「わからない」の一点張り。TBSの報道番組などでは、執拗に取材をし、具体的な回答を求めるのに、いざ自分たちが当事者になると木で鼻をくくったようなフォーマット通りの答えを返してきて「真摯な対応」がどんなものは不明のままだ。15日の「サンデーモーニング」の番組内で、どう対応するか、張本氏の発言にも注目だが、そんなことで視聴率が上がるのも本末転倒している。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)