夫が「薪ストーブ」に憧れています。自宅に導入したいそうですが「エアコン」のほうがラクで経済的ですよね…?
家で薪(まき)ストーブの炎を眺めながら過ごす空間に、ちょっとしたロマンを感じる人は多いかもしれません。しかし現代の日本では、多くの家庭で暖房にエアコンやガスファンヒーターを利用しています。 薪ストーブは、エアコンと比べて「手間がかかりそう」、「設置費用や維持費が高そう」、と感じる人も多いのではないでしょうか。 本記事では、薪ストーブの導入コストや維持費とエアコンのコストを比較し、薪ストーブのメリットやデメリットについても解説します。 ▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介
薪ストーブのコスト
「薪ストーブは高そう」というイメージを持つ人は多いかもしれません。具体的に設置費用や維持費がどれくらいかかるのか、エアコンと比較してみましょう。 ■導入にかかるコスト 薪ストーブを設置するには、薪ストーブ本体、煙突などの部材、設置するための工事費用がかかります(図表1)。 図表1
筆者作成 薪ストーブの価格は、薪ストーブ本体は一般的に25万円から50万円前後のものが主流で、高級なものは100万円近くするものもあるようです。 これだけでもだいぶ高額ですが、加えて煙突などの部材や工事費用もかかるため、人気メーカーを選ぶかどうかなどによって金額は前後するでしょう。そのため、最低でも総額で100万円以上になると考えられます。 ■ランニングコスト 薪ストーブを使うためには、火をたくためのまきの購入費用や、安心して利用するためのメンテナンス費用などのランニングコストが欠かせません。 まきの価格は、店や樹種などによって異なりますが、およそ1束700円前後で売られています。1日に必要なまきは3束程度と言われているため、1日で2100円、30日で6万3000円かかります。薪ストーブを冬の間の11月から2月までの4ヶ月間メインの暖房として使うなら、1シーズンで約25万円になります。 また、薪ストーブを安全に利用していくためには、定期的なメンテナンスが必要です。一般的なメンテナンス費用は、3万円から5万円です。まきの費用と合わせるとランニングコストとして30万円前後必要になります。