夫が「薪ストーブ」に憧れています。自宅に導入したいそうですが「エアコン」のほうがラクで経済的ですよね…?
エアコンのコスト
エアコンの暖房機能を使う場合の、電気代と設置費用について解説します。 資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2023年版」に掲載されている、12畳の部屋で使用するエアコンの平均電力量は854キロワットアワーです。これは冬の暖房期間160日間で使用した電力量のため、1月あたりの電気料金は次のように算出できます。 ・1日あたりの電気料金:(1キロワットアワーあたりの電気料金目安単価)31円×(平均電力量)854キロワットアワー÷160日=約165円 ・1月あたりの電気料金:約165円×30日=約4950円 また、エアコンを購入して設置した場合の費用は、本体と工事合わせても、5万円から10万円程度が一般的です。簡単に取り付けることができます。薪ストーブはトータルで100万円を越えることが想定されるため、エアコンのほうがかなりリーズナブルと言えるでしょう。
薪ストーブのメリットとデメリット
費用面では、経済的とは言えませんが、薪ストーブには独自の魅力があります。メリットとデメリットを紹介します。 ■薪ストーブのメリット まきで火をたくと、遠赤外線の熱が放たれ、空気だけではなく天井や壁なども暖めることができるため、部屋全体が優しい暖かさに包まれます。 また、まきがパチパチと燃える音や、炎が揺れる様子を見ることで、リラックス効果が感じられ、冬の寒い夜をぜいたくに過ごすアイテムでもあります。種類によっては、ストーブの上でお湯を沸かしたり、料理をしたり、多様な使い方ができるところも魅力です。 ■薪ストーブのデメリット 一方で、デメリットも忘れてはなりません。薪ストーブは、エアコンに比べると部屋が温まるまでに時間がかかると言われています。効率よく暖めるにはほかの暖房器具も併用すると良いかもしれません。 また、薪ストーブから出る、すすや煙が近隣トラブルの原因になる可能性もあります。事前に薪ストーブの検討を近隣に相談しておくなどの配慮を心掛け、安全面に十分注意して使用する必要があるでしょう。 出典 経済産業省 自然エネルギー庁 省エネ性能カタログ2023年版 執筆者:渡邉志帆 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部