10都府県で緊急事態宣言延長 菅首相が会見(全文1)会食問題「あってはならないこと」
菅義偉(よしひで)首相は2日夜、官邸で記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「緊急事態宣言」10都府県で延長 菅首相「いま一度みなさまのご協力を」(2021年2月2日)」に対応しております。 【動画】「緊急事態宣言」10都府県で延長 菅首相「いま一度みなさまのご協力を」(2021年2月2日) ◇ ◇
全地域で宣言を終えられず申し訳ない
司会:ただ今より菅内閣総理大臣の記者会見を行います。初めに菅総理から発言がございます。その後、皆さまから質問をいただきます。それでは総理、よろしくお願いいたします。 菅:先ほど新型コロナ対策本部を開催し、緊急事態宣言について、栃木県は2月7日で解除することとし、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県および福岡県については3月7日まで1カ月延長することを決定いたしました。これまでの間の国民の皆さんのご協力に感謝を申し上げますとともに、全ての地域で緊急事態宣言を終えることができず誠に申し訳なく思っております。また、先般、内閣の一員である副大臣や、わが党に所属した議員が深夜まで会食していた問題は、あってはならないことであります。素直におわびを申し上げる次第でございます。
国民の協力で効果が見られ始めている
ここで全国と東京の新規感染者数の推移をグラフに示しましたので、お示ししたいと思います。全国の新規感染者数については、宣言を行った1月7日は7721人。その後、減少に転じ、昨日の2月1日は1783人でした。東京では1月7日は2447人。その後、大幅に減少し、昨日の2月1日は393人、さらに本日は556人となっております。このように、これまでの対策により、そして国民の皆さんのご協力により、はっきりとした効果が見られ始めています。ここで国民の皆さんにはもうひと踏ん張りしていただいて、なんとしても感染の減少傾向を確かなものにしなければならない、そのように判断をいたしました。 これからの期間も飲食店の時間短縮を中心に、めりはりを付けたこれまでの対策を続けます。これを徹底していくことにより、これまでの減少傾向を継続させ、入院者、重症者も減少させる必要があります。なんとしても安心できる暮らしを取り戻したいと思います。3月に入ると卒業式や春休みもあります。対策が徹底し状況が改善された都府県については3月7日の期限を待たず、順次、宣言を解除してまいります。自治体と協力をし、医療体制の確保も全力で行います。引き続き制約の多い生活でご苦労をお掛けいたしますが、今ひとたび皆さまのご協力をお願いいたします。 今回延長する10都府県については感染者数が十分に減少していると言えない地域もあります。また、多くの地域で医療体制も引き続き逼迫をしています。今後、これまでの対策を徹底して続けていただき、感染の減少を確実なものとしていきます。新規感染者数、病床利用率などについて、当面のめどであるステージ3へと改善していきます。新規感染者数で言えば東京で1日500人、大阪で1日300人を下回ること、さらに病床の逼迫に改善が見られることが重要であります。20時までの飲食店の時間短縮、不要不急の外出自粛、テレワークのさらなる拡大やイベントの人数制限、こうした対策の徹底をお願いいたします。 飲食店については以前から、席と席の適切な間隔などについてガイドラインを設けてきており、引き続きその順守をお願いいたします。緊急事態宣言が続く地域ではあらためて対策の徹底をお願いいたしますが、対策の効果がさらに明らかなものとなり、現状が改善された都道府県については3月7日の期限を待たずに順次、宣言を解除してまいります。国会では特措法、感染症法の改正案をご審議いただいております。対策がより実効的なものになるよう、与野党の皆さんのご尽力によって支援と行政罰をセットで規定することができるようにいたしました。速やかなご審議を引き続きお願いしたいと思います。