小池都知事が定例会見3月18日(全文2完)日本こそNATO(No Action Talk Only)だ
2つの大きな危機を乗り越えるのに何が必要か
フジテレビ:小川です。よろしくお願いします。新型コロナウイルスの重点措置は21日に解除されることになりましたが、感染再拡大の危機、懸念は残ったままです。そんな中、ウクライナ危機は厳しさを増してまして、コロナとウクライナという2つの大きな危機が併存する、この状況を乗り越えていくために、どういったことが大事で、どういったことが必要だとお考えでしょうか。 小池:本当にコロナがなんとか、このまん延防止をいったん終えることができつつあるわけではありますけれども、今度はウクライナに関して、私はプーチンショックと言ってるんですが、これでまた経済が影響を受けるというのは本当に悔しい思いであります。何よりも、事業者の皆さんも大変、これによって食料品関係の値段が上がる、それからバスやタクシーなど交通機関の燃油が上がる、漁業者の方々の燃油が上がる。もう上がる話ばっかりで、かつ円安なんですね。非常に厳しいということから今日、補正予算を組ませていただきました。 ただ、振り返ってみるとコロナでDXの遅れ、それからさまざまな医療関係の連携などの問題点、また、ワクチンが国産、新薬などがなかなか国産でできないとか、何か日本の弱点というのが、ばっとここへ出てきたと思います。ウクライナの今回のプーチンショックでも、エネルギーに対して、エネルギー安全保障という一番基本的なところが、いざとなったときには極めて厳しい状況で、きのうも、今日かな。岸田総理がサウジのMBS、一番実力の、皇太子と話をしておられますけれども、なかなか、先日、半年ぐらい前かな、サウジの石油大臣がなんか日本の大臣のことをこれまでにないような扱いをしていて、びっくりしたんですけれども。
ずっとこの間、お話ばっかり
昔を振り返ればわが国はABCD包囲網でみんな止められちゃった。今、ロシアがだんだん、今そういう状況になる。Aがアメリカで、Bがイギリスで、今回Cはどこかな。カナダ? それで、DはDeutschlandでドイツというような感じで、包囲網ができたときに、日本はそうなってはもちろんいけないんですけれども、日本の外交力とか、防衛力とか、あらためてよく見ないといけない。 あまりそういう話をすると巻き込まれ論っていうのになって、災いに飛び込んでくるみたいな、話もしちゃいかんみたいな感じだったんですけど、今日、あるところに書かせていただきましたけど、日本こそNATOだと言っているんです。NATOは北大西洋条約機構ですから、地理的に日本はまったく、外なんですね。私の言っているNATOは、No Action Talk Only。ずっとこの間、お話ばっかりしているんですね。答え、出さないんですね。もしくは明確な策を出さないんですね。そういう付けが、コロナも今回のプーチンショックも来ているんじゃないかなというふうに思いますね。 環境、そしてエネルギー、これについてもしっかり正面から取り組むべきだし、結局わが国の国民、そして東京の都民、どうやって今後食べていって、そして将来に夢や希望や持って進めるかっていう、それらの一番根本的なことを今、問われているんじゃないでしょうかと思っておりまして、ただ、目の前の課題はありますので、まずは補正予算を組ませていただいて、早急に成立ができて、実施できればというふうに思っております。ちょっと話があちこちなったかもしれませんが、思いとして伝えさせていただきました。 はい。稲田さん、どうぞ。