菅首相が所信表明演説(全文)「経済と環境の好循環」を成長戦略の柱に
憲法について国民的な議論につなげることを期待
国の礎である憲法について、そのあるべき姿を最終的に決めるのは主権者である国民の皆さまです。憲法審査会において各政党がそれぞれの考え方を示した上で、与野党の枠を越えて建設的な議論を行い、国民的な議論につなげていくことを期待いたします。政権交代以降、経済を再生させ、外交安全保障を再構築するために日々の課題に取り組んできました。今後もこれまでの各分野の改革は継承し、その中で新たな成長に向かって全力を尽くします。携帯電話料金の引き下げなど、これまでにお約束した改革については、できるものからすぐに着手し、結果を出して、成果を実感いただきたいと思います。 私が目指す社会像は「自助・共助・公助、そして絆」です。自分でできることはまず自分でやってみる。そして家族、地域で互いに助け合い、その上で政府がセーフティーネットでお守りをする、そうした国民から信頼される政府を目指します。そのため行政の縦割り、既得権益、そして、あしき前例主義を打破し、規制改革を全力で進めます。「国民のために働く内閣」として改革を実現し、新しい時代をつくり上げてまいります。ご清聴ありがとうございました。 (完)【書き起こし】菅首相が所信表明演説