自民党新総裁の菅義偉氏が会見(全文2完)デジタル関係が機能しなかった
どのようにして北方領土返還を実現するのか
北海道新聞:北海道新聞の【ヒロタ 00:34:58】です。北方領土問題に関する基本的な立場について2点伺います。日露両国は平和条約締結後の歯舞・色丹2島の引き渡しを明記した日ソ共同宣言を基礎に交渉を進めることで合意し、2島返還に方針変換したといわれています。 一方、日本の世論には、歴史的経緯などを踏まえ、明確に4島返還を主張すべきだとの声もあります。菅さんは以前、4島の帰属の問題を解決して平和条約を締結すると説明されていましたが、ロシア側に4島返還を求めていく考えはありますでしょうか。また、ロシア側は改正憲法に領土の割譲禁止を明記したほか、高齢化した元島民からは領土問題が未解決のまま置き去りにされるとの懸念の声も出ています。 菅さんは先日の日本記者クラブの討論会で外交について、安倍首相にも相談しながら行っていくとおっしゃられました。今後どのように北方領土返還を実現するのでしょうか。具体的なお考えをお聞かせください。 菅:北方領土については私、今申し上げましたように、4島の帰属を明確にした上で交渉していく。それと、安倍総理に相談ということですけど、やはりロシアがプーチン大統領でありますから、総理とプーチン大統領の間は極めて信頼感があります。もっと言いますと、森元総理とプーチン大統領とも、やはりものすごい信頼感があるんですよね。そういう中で、安倍外交についても森元総理大臣からいろんな助言とかいただいて進めてきているということも事実でありますんで、やはり外交というのは総合力でありますから、ありとあらゆるものを駆使する中で進めていくだろうというふうに思います。 それと、これもそうなんですけども、プーチン大統領は柔道が大好きで、日本の山下選手が一緒に来ればその交渉がしやすくなるとか、そういうことを平気で言われるほど柔道には親近感を持っているようで、プーチン大統領が訪日したときも全て山下選手に同行いただいたということも事実ですから。やはり同じ人間ですから、やはり自分の合う人ということはものすごく大事なんだろうと思います。 司会:間もなく予定の時間となりますので、次で最後とさせていただきます。どうぞ。