コロナ対策、経済再生が優先 菅氏、衆院解散は「全体を見ながら判断」
自民党総裁選で新総裁に選出された菅義偉(よしひで)官房長官は14日、記者会見し、衆院解散について「官房長官のときから常にコロナ問題を収束させてほしいというのが国民の大きな声。また経済を再生させてほしい、これもみなさんの大きな声だと言ってきた。いまはまさにコロナがまだ感染者が毎日出ている状況。ここを徹底して収束に持っていく」と語り、新型コロナウイルスの感染収束と経済再生に優先的に取り組む姿勢を示した。
「何を持ってコロナが収束したとするのか」との質問に対しては、「Go Toキャンペーンもそうだが、専門家の先生の考え方を参考にしながら判断している。特別な条件と言うよりも、専門家の見方で完全に下火になってきたと(いう判断)でないとなかなか難しいと思っている」と述べた。 また、「せっかく総裁に就任したので仕事をしたいなと思っている」とも。「(コロナ)収束も徹底していきたいし、そういう中で解散の時期はいずれにせよ1年しかない。なかなか悩ましい。官房長官の時は総理が(解散を)やるならやる、やらないならやらないという乱暴な発言をしたが、コロナが収束、同時に経済を立て直す、こうしたことが大事だと思う」と語った。 コロナが収束したら解散するのか、との問いには「収束したらすぐにやるのか。そういうことではないと思う。全体を見ながら判断したい」とした。