自民党新総裁の菅義偉氏が会見(全文1)国民のために働く内閣つくりたい
新たな自民党総裁に就任した菅義偉(よしひで)官房長官は14日夕、記者会見を行った。 【動画】自民・菅新総裁「改革意欲ある人を結集」 解散の判断については……? ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「自民・菅新総裁「改革意欲ある人を結集」 解散の判断については……?(2020年9月14日)」の中継開始時間に対応しております。 ◇ ◇
日本の国を前に進めていきたい
司会:ただ今より、菅義偉新総裁の記者会見を行います。私、司会を務めます報道局長の衆議院議員、谷公一でございます。冒頭、菅総裁よりごあいさつを申し上げたのち、平河クラブ幹事社による代表質問を3問、その後、時間の範囲内で平河クラブ加盟社からの質問をお受けいたします。なお会見時間は30分となりますので、なにとぞご協力をお願いいたします。それでは菅総裁、よろしくお願いいたします。 菅:あらためまして先ほど、自由民主党総裁に就任をいたしました菅義偉であります。どうぞよろしくお願いを申し上げます。私は高校まで秋田で育った農家の長男坊であります。地縁、血縁のない私が政治の世界に飛び込んで、まさにゼロからのスタートでありましたけれども、この歴史と伝統のある自由民主党、その総裁に就任をさせていただける。そうしたことはまさに民主国家、日本の1つの象徴でもあるのかなというふうに思っています。 私自身、横浜の市会議員を2期8年も経験をしています。まさに現場に耳を傾けながら、そして何がおかしいのか、そうしたことを1つ1つ見極めて仕事を積み重ねてきました。自由民主党総裁に就任した今、まさにそうしたおかしな部分があれ、徹底し、見直しをし、この日本の国を前に進めていきたいと思います。
役所縦割り、既得権益、先例主義を打倒したい
そういう中でやはり役所の縦割り、さらに既得権益、そしてこの先例主義。こうしたものを打倒して規制改革をしっかり進めていきたい。このように思っています。そして国民のために働く内閣というものをつくっていきたい。その思いで自由民主党総裁として取り組んでいきたいというふうに思っております。そして私自身は内閣官房長官として7年8カ月、安倍総理の下で日本経済の再生、そして外交・安全保障の再構築。さらには全世代型社会保障制度の実現など、まさに重要課題に取り組んできました。 そしてこのコロナ問題。安倍総理が陣頭指揮を執っていたのでありますけども、病気のために道半ばで安倍総理が退かれることになりました。そのときに私自身、まさに悩みました。それはこのコロナウイルスの感染が拡大した中で、政治空白はつくっちゃならないと。そして国民の皆さん1人1人が安心をして安定した生活を取り戻す。そのためにはこの危機を乗り越えていくためには、安倍総理の下で取りまとめてきたコロナ対策とか、そうしたものを実行に移さなきゃならない。 私自身、熟慮に熟慮を重ねて出馬に踏み切ったわけでありますけども、そういう中できょう、総裁選挙によって就任をすることができました。私自身の政治に対する基本的な姿勢はこのような姿勢でありますので、ぜひ皆さんにもご理解をいただく中で、この日本の国を前に進めていきたい。よろしくお願い申し上げます。 司会:ありがとうございました。それでは代表質問に移ります。まず平河クラブ幹事社の方、よろしくお願いいたします。