船旅とグルメも満喫できる小豆島の山旅! 紅葉と絶景を楽しむバリエーションルートを満喫
瀬戸内海に浮かぶ美しい島、小豆島の山旅二日目。初日はのんびり船旅とまったり癒しのハイキングを楽しみ、二日目はちょっぴりスリリングな岩尾根を目指します。折しも、紅葉が見ごろを迎えていました。 【写真】バリエーションルートを進む小豆島の山旅をチェックする(全14枚)
太古の火山活動によって形作られた景観
日本三大渓谷美のひとつに数えられ、風光明媚で知られる瀬戸内海国立公園でも、屈指の景勝地である寒霞渓。太古の火山活動と、その後200万年の歳月で浸食されて形成された、迫力ある大岩壁です。その絶壁の奇景をたっぷりと眺められる尾根を行きます。一般ルートをはずれたバリエーションルートなので、念のためヘルメットを装着し、細心の注意で行動します。もちろん登山計画書も提出済み。 登山道ではないので、どこを通れば安全に進めるのかをしっかり確認しながら進みます。道標やしっかりした道のないところでは判断に迷うこともありますが、正解を見つけながら進むのは楽しいです。ただし、判断を誤るとリスクに直結するので、気は抜けません。 しばらく登って、ふと背後を振り向くと、南側の眺望が素晴らしい。遠くに見えているのは海の対岸、香川県の山々です。 尾根の上半あたりでは、ちょうど紅葉が始まっていました。寒霞渓は紅葉の名所として知られているのですが、周辺も色づく木々がいろいろあるみたいで、華やかな色合いに染まっていました。 ちょっとしたクライミング気分で尾根を詰め登っていくと、寒霞渓のロープウェイと山頂駅が見えてきました。ロープウェイからの景色も素晴らしいのでしょうが、逆にロープウェイを眺める側もなかなかのものでした。ロープウェイのお客さんからこっちも見えてるかな? 詰めのちょっとややこしいパートをなんとかこなして山頂部へ。誰もいないマイナールートから山頂へ出ると、そこはまるで別世界でした。駐車場も展望台も観光客でいっぱい。にぎやかな喧騒に包まれた観光地。外国語も多く飛び交い、美味しそうな食べ物の匂いも……。人だらけの展望スポット付近は、色鮮やかな紅葉でとても華やかでした。