奥川雅也の追加招集見送り濃厚の緊急事態に森保Jはパナマ、メキシコ戦のテーマをクリアできるのか?
オーストリア第2の都市グラーツで年内最後の活動をスタートさせた日本代表が、合宿初日の9日から思わぬ事態に見舞われた。 前日8日に追加される形で日本代表への初招集が発表されていた、MF奥川雅也(24)が所属するオーストリア1部の強豪ザルツブルクが、現地時間9日にクラブの公式ウェブサイトを更新。所属選手6人から新型コロナウイルスの陽性反応が出たと公表するとともに、各国のサッカー協会から代表に招集されていた選手の派遣を「ひとまずすべて見送ることを決めた」と発表した。 9日からの国際Aマッチデーを前に、ザルツブルクは各国の代表チームに招集されていた選手を対象にPCR検査を実施し、6人から陽性反応が確認された。当初日本代表に招集されていなかった奥川は検査の対象外で、9日になって全選手へあらためて実施されたPCR検査を受けた。 日本時間9日午後9時過ぎの段階でPCR検査の結果は出ておらず、奥川もグラーツから距離にして約200km、陸路で約2時間半かかるザルツブルクで待機している。オンラインで対応した日本サッカー協会(JFA)の広報担当者は、奥川が初日の練習には参加しないと明かした上でこう語った。 「チームでそれだけ(陽性反応者が)出ているということは、たとえ(PCR検査で)陰性だったとしても日本代表チームに加わるのは難しい、という部分は感じています」 ドイツへの再入国後に隔離措置が設けられている検疫体制を受けて、5日に発表された今回のオーストリア遠征メンバーからFW大迫勇也(ブレーメン)が招集外となった。同じ理由で7日には、一度は招集されていたMF堂安律(ビーレフェルト)も不参加になることがJFAから発表された。 堂安の代わりに招集された奥川は現地時間3日に行われた、前年覇者バイエルン・ミュンヘンとのUEFAチャンピオンズリーグのグループステージで、後半21分に一時は同点に追いつくゴールをゲット。最終的には2-6で敗れた一戦で、ヨーロッパ中に「Masaya Okugawa」の名前を知らしめた。