なぜオーストリア遠征の森保Jに欧州CL出場組の中島翔哉と奥川雅也が選ばれなかったのか?
オーストリア第2の都市グラーツを舞台にパナマ代表(日本時間13日深夜)、メキシコ代表(同18日早朝)との国際親善試合に臨む日本代表メンバー24人が5日、日本サッカー協会から発表された。 今年初の活動となった10月のオランダ遠征のメンバー23人からDF安西幸輝(ポルティモネンセ)と、新型コロナウイルス感染予防対策に関するチーム事情からFW大迫勇也(ブレーメン)が外れ、オランダ遠征を体調不良で辞退したDF長友佑都(マルセイユ)、ロシアとセルビアが定める検疫ルールで招集できなかったMF橋本拳人(ロストフ)、FW浅野拓磨(パルチザン)が復帰した。 一方でポルトガルリーグおよびUEFAチャンピオンズリーグで復帰を果たし、前者ではアシストもマークしているMF中島翔哉(ポルト)は、オランダ遠征に続いて選外となった。王者バイエルン・ミュンヘンと対峙した現地時間3日のチャンピオンズリーグで、一時は同点に追いつくゴールを決めたMF奥川雅也(ザルツブルク)をはじめとする新戦力の抜擢もなかった。 森保ジャパンが船出した2018年9月から攻撃陣の中心を担い、エースナンバーの「10番」を託されてきた中島は、オランダ遠征のメンバーが発表された段階で約7ヶ月間にわたって、ポルトで公式戦出場から遠ざかっていた。日本代表の森保一監督もこの点を問題視して選外としたと説明していた。 「所属チームに合流してトレーニングをしている、という情報は得ている。まずはチームで結果を出して監督や選手の信頼をつかみ取り、再び代表活動の選考に入って来られるようにしてほしい」 新型コロナウイルスによる中断中から個人的な事情でポルトの練習へ合流せず、リーグ戦の再開後もベンチ入りすら果たせなかった中島は先月下旬から復帰。途中出場を中心に5試合連続で公式戦のピッチに立っているが、まだまだ感覚を取り戻せていないと指揮官は考えているのだろう。