いまさら聞けない「定額減税」 3兆円規模、今年度限り……“手取りUP”で効果は 専門家「期待持てぬ」【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
物価高が続く中、「手取り増を実感してもらいたい」と政府が狙う定額減税が6月から始まります。給与明細への減税額明記をめぐり疑問の声も上がりますが、家計に入るお金は増えます。3兆円超の予算を使う政策として、どれだけの効果が見込めるのでしょうか? そこで今回の#みんなのギモンでは、「定額減税で手取り増える!?」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。 ●定額減税で家計への恩恵は ●お得感実感? 効果は
■カレーの具材とキャベツで1757円
小野高弘・日本テレビ解説委員 「物価が高いです。その対策として、定額減税が6月から始まります。手取りが増えるのを実感してもらいたいと政府が狙う制度ですが、実際どうなのでしょうか?」 「まず、物価高を実感する話です。夕飯のメニューをカレーにするとして、スタッフが都内のスーパーで具材を買ってきました。にんじん、たまねぎ、じゃがいもに、コールスローサラダを作ろうとキャベツも買いました」 「買ってみたら、この値段です。新じゃがいもは6個で519円、にんじん5本で378円、新たまねぎ5つで430円、キャベツ1玉で430円。合わせて税込み1757円でした」 鈴江奈々アナウンサー 「ここにお肉を足すと考えると…」 森圭介アナウンサー 「お肉にお米にガス代にとなると、お店で食べた方が安いんじゃない?っていう…」 鈴江アナウンサー 「自炊したら節約になるっていうのも、ちょっともう違うかもって思っちゃいますね」
■菓子も電気料金も…また値上げの波
小野解説委員 「さらに6月、また値上げの波がやってきます。カルビーは6月納品分から68商品を3~10%程度値上げします。例えば、かっぱえびせん(77グラム)は160円前後だったのが170円前後に。明治は6月出荷分から54商品を約3~33%値上げします」 「そして電気料金です。政府の補助金が縮小するため、大手電力10社の6月請求分(5月使用分)の家庭用電気料金は値上がりします。電力会社にもよりますが、東京電力の場合は標準的な使用量の家庭で、前月より401円アップします」 「7月請求分からは補助金がゼロになるため、さらに値上がりする見通しとなっています」 河出奈都美アナウンサー 「夏に向けてエアコンを使うことが増えてくると思うので、そう考えると痛いですね」 森アナウンサー 「ずっと値上げのニュースをやっています。私はチョコをよく食べるんですけど、自分の好きなものが値上がりすると実感がわきますよね」 鈴江アナウンサー 「痛感しますよね」