パリ五輪を沸かせた選手たちの「エースとしての顔」を見逃すな=バドミントンS/Jリーグ
今夏のパリ五輪で輝いた選手たちが、国内に舞台を移してしのぎを削る。バドミントンの国内最高峰の団体戦であるS/Jリーグが、11月2日に開幕する。開幕戦は、埼玉県さいたま市のサイデン化学アリーナと、山口県山口市の維新大晃アリーナで同時に開催される。 バドミントンといえば、今夏のパリ五輪での活躍が記憶に新しい。混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗(BIPROGY)、女子ダブルスの志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)が銅メダルを獲得し、ファンを魅了した。直後に行われたダイハツジャパンオープンでも、女子シングルスの山口茜(再春館製薬所)が優勝するなど、国際舞台における日本選手の活躍が続いている。五輪を終え、新たな時代に移ろうとしているタイミングで開幕を迎える2024-25シーズンのS/Jリーグは、どうなるのか。2012年ロンドン五輪の女子ダブルスで銀メダルを獲得した元日本代表の藤井瑞希さんに見どころを聞いた。 【開幕直前】11/2 国内最高峰のバドミントンリーグ「S/Jリーグ」が開幕
――男女の優勝争いや、注目選手など、楽しみ方の切り口は様々にあると思いますが、パリ五輪を終えて迎える2024-25シーズンは、どのような点が見どころでしょうか。
やはり、五輪に出場した選手を日本で見られる機会になる、というところが、まずは楽しみになると思います。S/Jリーグは、第1ダブルス、シングルス、第2ダブルスの順で行って、2試合先取。戦力の出し惜しみは難しいので、各チームが種目のエースを起用します。五輪を節目とした大きな切り替えの時期にもなるので、各チームがどんな選手を起用するのかは、少し予測の難しいところもありますし、ダブルスの場合は組み替えて起用する可能性もあると思いますが、五輪レースや五輪に出場していた選手のプレーが、全国各地で見られるのではないかと思います。
――五輪シーズンを区切りにする選手も多く、すでに日本代表や現役の引退を発表している選手もいます
そうですね。五輪に出場した選手については、大きな目標を達成して引退するという流れをファンの方も理解しやすいと思うのですが、実は、五輪シーズンを区切りにするのは、五輪に出場した選手に限りません。次の大きな目標として4年後を見据えたとき、その頃にはピークを超えてしまう、大きな目標を設定しにくいと考える選手もいるからです。ファンの方からすると、実業団のベテランエースが引退するときに、唐突に感じるかもしれませんが、五輪は出場するかしないかに関わらず、多くの選手にとっての目標です。次の目標が定まらない選手が、今シーズンで選手生活に区切りをつける可能性は十分にあります。だから、ファンの方たちには、生観戦できる機会は、逃さないでほしいと思います。
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