「頭が悪いから」「もう年だから」は関係ない…「東大卒記憶王」が伝授する“物忘れ”の解決法
「どさんこ」とは、北海道産の馬の品種の名前のこと(北海道出身の人を指すこともあります)。もともと北海道に馬はいなかったようですが、人が持ち込み、そのまま置き去られて生き残り、その後、明治時代に屯田兵たちが北海道開拓をしたときに活躍しました。……これ以上は話が広がりすぎるので、ここで留めますが、サッカーのチーム名を暗記しただけのはずが、その言葉の由来などを調べてみたところ、明治時代の北海道の歴史を学ぶことができました。
「どさんこ」という名前はなんとなく聞いたことはあっても、北海道の馬で、明治時代の北海道開拓に活躍したということまで知っている人は少なかったのではないでしょうか? 今回はJリーグのチームを北から覚えるという話を例に挙げましたが、アイドルグループでも、国旗と国名や車の名前などでも、意外なところに関連性があったりして、知識や興味、経験などがどんどん広がっていきます。 そうなると、世の中の物事を体系的に見ることができたり、俯瞰的に捉えることができたりするようになります。覚えることが苦手な方は自分の好きなものや興味があるものでいいので徹底的に覚えてみてください。
■物忘れしたときに思い出す方法 「家の中で別の部屋に物を取りに行ったのに、何を取りに来たのか忘れてしまった」「スーパーマーケットに買い物に来たのに、商品棚を見て牛乳を切らしていたかも? と思い立つも、買うべきか迷ってしまった」「家の鍵を閉めたかどうか、駅に着いてから不安になる」 日常生活を送る中で、このような経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか? 物忘れをすると記憶力が悪くなったと感じる人も多いです。
ところが「物忘れ」という現象は記憶力というより、なんとなく行動してしまって起きる不注意や、他のことを考えながら行動するために認知力が低下して起きていることがほとんどです。 なんとなく行動できることも、他のことを考えながらもちゃんと行動できることも、人間の脳が持つとても優れた機能です。何度も経験して慣れている行動は、エネルギー消費を抑えるため、頭を使わず「無意識」で行動できるようになるのです。そのため、日々の生活の中で「物忘れ」が起きてしまうのです。