「はやぶさ2」カプセル内に砂 JAXA会見(全文1)夢にまで見た小惑星のサンプルが手元に
特殊な輸送ボックスで日本へ
日本に持って帰ってきたあと、まず左上からいきますけれども、日本に持って帰ってきたあと、まず左上からいきますけども、日本にサンプル本体を輸送する際も、特殊な密閉容器を開発いたしました。これは二重に密閉して、地球の、輸送中もほかの汚れから守るようにということと、あと震動が加わっても吸収して、中のサンプルに震動が伝わらないようにと、そういった特殊な輸送ボックスを開発しまして、それを使って日本まで運んできました。 こちらのキュレーションの施設の中に、【設備の中に 00:24:05】入れたあとに、輸送ボックスから取り出しまして、まずはカプセル関係の部品、アブレータ等を外していきました。それが真ん中の写真です。 その後、これは新しく開発をしたんですけれども、このサンプルコンテナ、強い力で密閉されていますので、その多重を維持しつつ、キュレーションチャンバーの中で、クリーンチャンバーの中で開封できるような装置を開発しましたので、そちらのサンプルコンテナ開封装置と呼ばれているものに取り付けをして、開封する準備を進めてきました。 それが、下の段に写真、並んでいますけれども、最終的には下の段の一番左の状態ですね。これが、キュレーションのクリーンチャンバー、3の1というのが一番最初の部屋になりますけれども、そこに接続する前の状態になります。次、お願いします。この状態で、キュレーションのクリーンチャンバーに接続をして、完全に密閉したのちにチャンバー【を真空で引く 00:25:17】ということを行ってまいりました。
サンプルコンテナ底面に黒い粒子状のもの
ちょうど昨日、所定の真空【** 00:25:25】に達しましたので、この真空チャンバーの中で、サンプルコンテナを開封するという作業を行っております。それが左下の写真になりますけれども、模式図にあるとおり、これは真空中でサンプルコンテナの中から、サンプルの入ったサンプルキャッチャーを上に引き上げるということを行っております。その後、隣の部屋に移ってキャッチャーを開ける準備をいたしますので、引き上げたあとにCC3-2室へ移動をしております。次、お願いします。 こちらが、サンプルコンテナの底面の画像になりますけれども、最初、上に引き上げた段階では下の面というのは見えないんですけれども、3-2室にキャッチャーを移動したのちに、サンプルコンテナの底面を確認したところ【******00:26:24】、黒い粒子状のものがそこにたまっているということが確認されました。 これは想定していた範囲ではあるんですけれども、サンプルキャッチャーの中に、サンプルが入っていくときに、入り口があるんですけれども、そこに付着したものは、最後まで残ってサンプルコンテナの中に返ってきますので、そういったものがぱらぱらとこぼれ落ちて、サンプルコンテナの中にいっぱいあるだろうと予想はしていました。 ただ、われわれの想像以上にサンプルコンテナの底にたまっているのを見て、ちょっとびっくりしたんですけれども、このようなものが入っているということは、これはリュウグウを離れる前にこのサンプルコンテナ、ふたをして、完全に密閉していますので、これに入っている物質というものは、リュウグウにいる際に入ったものだということは自信を持って言えますので、この粒子はリュウグウ由来と、リュウグウの試料ということが考えられます。これは昨日まで確認できたということになります。次、お願いします。 本日、隣のCC3-2室というところに移動して、A室の中を確認するという作業を行っております。サンプルキャッチャーの模式図が、今、左にありますけれども、キャッチャーの中にはA、B、C、3室ありまして、一番最初のタッチダウンのときのサンプルを、A室に入れてふたをするということを行っておりますので、本日確認した試料は1回目のタッチダウンで採取したものになります。 本物と同じように【***タ 00:28:20】ものが、見えないかもしれませんけれども、ふたを1枚取り上げてあげると、A室の中が見れますので、真空中でねじを外して、中を見るということを、今日の午前中から行っておりました。その結果をご報告いたします。次のページお願いできますか。 【書き起こし】「はやぶさ2」カプセル内に砂 JAXA会見 全文2に続く