【全日本】斉藤ジュン 最強タッグ完全Vなら…一気に3冠戦線へ「スミスJr.が持っている間にやりたい」
全日本プロレスの世界タッグ王座を保持する斉藤ブラザーズの兄・ジュン(37)が、3冠ヘビー級王座に照準を定めている。 【写真】斉藤ジュンが「難敵」とみる3冠王者・デイビーボーイ・スミスJr. 〝最恐双子〟は暮れの祭典「世界最強タッグ決定リーグ戦」Aブロックで、開幕から無傷の4連勝。勝ち点8で同ブロック首位に立つ。目標に掲げる世界タッグ王者での全勝優勝に向け着実に前進しているが、ジュンは「油断すると、いつどこで何があるか分からないからな。もちろん自信があふれているけど、相手が誰だろうと1ミリも油断しないで、確実に一つひとつやっていくだけだ」と、ふんどしを締め直した。 王者での全勝優勝を果たせば、めぼしい挑戦者候補は不在となる。そこで「チャンピオン・カーニバルは弟(レイ)とお互い優勝できていないし、王道トーナメントでも結果を残せていない。こうなったらシングルだな。優勝したら3冠ベルトも狙っていきたい」と言葉に力を込めた。 同王座は、デイビーボーイ・スミスJr.が4日の札幌大会で青柳優馬を破って初戴冠。直後に最強タッグが開幕したため、V1戦の挑戦者は未定だ。ジュンは「強い。何でもできるタイプだけど、それでいてデカくて速くて力も強くて。ヘビー級のプロレスラーとして欠点があまりないんじゃないか。彼が持っている間にやりたいな」と王者を称賛しつつも、しっかり視界にとらえている。 シングルで勝利した8月の仙台大会を「(スミスJr.は)100%、力を出してなかった」と分析。数か月前とは別人だという。「今はベルトを取って油断も隙もなくなったと思うので、そこにあえて挑戦して100%のデイビーボーイ・スミスJr.からつかみ取りたい。そのためにも最強タッグを全勝優勝しないとな。話はそれからだ」 まずは暮れの祭典を完全制覇し、キャリア2度目の3冠挑戦を狙う。
小坂健一郎