クリーニングから戻ってきたスーツ「ビニールがついたまま収納するのはNG」 長持ちさせるための最適な保管方法
スーツを清潔に保つためにはクリーニングが必要不可欠。だが、その方法を間違えると、生地にダメージを与えて劣化を早めてしまうことにもなりかねない。そこで今回は、クリーニングに出す適切な頻度や汚れに応じた洗い方、保管する際の注意点など、お気に入りのスーツを長く愛用するための正しいクリーニング方法を解説していく。 【衝撃画像】「まさか…」こんなところに? お風呂場のカビが消えない理由は!?
■虫食いやカビなどを防ぐ!スーツをクリーニングに出す適切な頻度
汚れ具合や所有着数などによっても異なるが、スーツをクリーニングに出す頻度としては、1シーズンに1~2回が理想的。汚れが付着したままでしまっておくと、虫食いやシミ・カビが発生する原因になるので、シーズンオフの衣替え前にも再度クリーニングに出してから収納するのがベストと言える。 過度のクリーニングは生地の風合いを損なって劣化を早めてしまう場合もあるので、スーツに負担をかけない頻度を意識することが大切。クリーニングの回数を減らすには日々のお手入れが重要のため、スーツは3着程度を着まわして、1日着たら2日休ませる形にするといいだろう。
■汚れの種類によって適切なものを選ぶべき!スーツのクリーニング方法2つ
スーツのクリーニングには、大きく分けて「ドライクリーニング」と「ウェットクリーニング」の2種類がある。それぞれ洗い方に特徴がある上、付着した汚れによって適切なクリーニング方法は異なるため、どちらのクリーニング方法を選ぶべきなのかはきちんと把握しておくべきだろう。 【ドライクリーニング】 ドライクリーニングとは、ドライ溶剤という石油系有機溶剤を使用するクリーニング方法。水ではなく油で洗うため、水に弱いデリケートな素材(ウールやカシミアなど)や水洗いでは型崩れや縮み・色落ちなどが起ってしまうものが洗える。 ドライクリーニングであれば、スーツを乾いた状態で洗えるので型崩れや収縮が起きづらい。油で洗うので油成分の汚れ落としに強いが、逆に汗など水溶性の汚れは落としにくい。また、ウールの繊維内にある油分まで溶かすので生地が傷みやすいので、クリーニングのしすぎには注意が必要だ。 油性ペン、皮脂、化粧品などの油汚れを落としたいときや衣替えでスーツを長期保管する際にオススメのクリーニング法で、仕上がりには1日~5日程度を要する。 【ウェット(水洗い)クリーニング】 ウェットクリーニングとは、汚れが落ちやすい40~60℃の温水を使い、それぞれの汚れに適した石鹸や溶剤を使って水洗いするクリーニング方法。家庭では水洗いできないドライクリーニングマークの付いた衣類を洗えて、細部にまでこだわって仕上げることができるプロのクリーニングとも言われる。 化学溶剤を使わないので風合いの変化が起きづらく、スーツに臭いが残らずに生地へのダメージも少ない。ドライクリーニングでは落としにくい水溶性の汚れも落ち、さっぱりとした仕上がりで着心地がいいのも魅力と言える。 ビールやワイン、醤油など、飲食物のシミ汚れを落としたいとき、夏場や汗の臭いが気になるときなどにオススメのクリーニング法で、仕上がりには1週間~10日程度を要する。