なぜオーストリア遠征の森保Jに欧州CL出場組の中島翔哉と奥川雅也が選ばれなかったのか?
逆に考えれば冨安、堂安、久保以外は東京五輪世代でなければ、あるいはヨーロッパでプレーしていなければ、オランダおよびオーストリア遠征には招集されなかったかもしれない。兼任監督のメリットを生かして2世代の強化を進めながら、すべての選手たちの動向を常に把握していると伝えたかったからこそ、オンライン会見のなかで森保監督はこうつけ加えることも忘れなかった。 「これからまだまだ力をつけて代表に絡んでくる、という選手が大勢いることも認識しているなかで、所属チームでの活動を見ながら来年以降に招集することも考えていきたい」 対象にはシャルルロワですべての公式戦に先発しているMF森岡亮太や、遠征先のオーストリアでプレーする奥川らだけでなく、帰国後に隔離が必要とされる関係で今回も招集が見送られたJリーガーも含まれている。短期的な目標である7大会連続のワールドカップ出場と、中長期的なそれである世代交代を介した成長の両方を見すえながら、森保ジャパンは9日からグラーツで合宿に入る。 (文責・藤江直人/スポーツライター)