「残業はNG」なのに、仕事量は増えている…仕事を効率よく「短くやる」には?<5つの原則>を経営のプロが解説
◆「すぐやる」よりも「短くやる」ことが大切 限られた時間の中で、たくさんのタスクを片付けるためには、1つひとつの仕事を「短くやる」ことが重要なポイントです。 私が考える「短くやる」とは、瞬時に仕事をこなすことではありません。 生産性を上げて、「成果」を出すための最短のルートをたどり、できる限り短い時間で、数多くのタスクを処理することをイメージしています。 いくら早く仕事を片付けても、そこに結果が伴わなければ意味がありません。 ひとつの仕事を早く終えても、やることはたくさんありますから、他の仕事が遅くなったのでは、結果として何も変わらなくなってしまうのです。 成果を出すことを目指して、遠回りせず、無駄を削ぎ落とし、すべてのタスクの最短ルートを見つけ出していくことが、「短くやる」の核心となります。
◆5つの原則 仕事を「短くやる」ためには、多角的なアングルから、それぞれのタスクを俯瞰(ふかん)して考える習慣を身につけることが大切です。 次の「5つの原則」を頭に入れておく必要があります。 (1)「優先順位」を明確にする (2)「余計なこと」をしない (3)「先延ばし」をしない (4)「人に任せられる」ものを抱え込まない (5)「タイミング」を間違えない 仕事を早く終えるためには「すぐやる」ことも大事ですが、「すぐやる」と「短くやる」には大きな違いがあります。 「すぐやる」が、「やる気を出す」というモチベーションの問題なのに対して、「短くやる」は、「効率を上げる」というテクニカル(手法)な問題ということです。 「短くやる」ことは、気分や感情に左右されませんから、そのコツさえ理解してしまえば、圧倒的に仕事がはかどることになります。 ※本稿は、『「すぐやる」よりはかどる!仕事を「短くやる」習慣』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
山本大平