久保建英のセビージャ移籍は破談…仏専門誌に語った本音とは「目標はレアル・マドリードでのプレーだと常に言っている」
マジョルカとの契約が満了する前から、ラ・リーガ1部勢だけでなく、ヨーロッパの名だたるクラブが久保の来シーズンへ向けて熱い視線を注いできた。3人のEU圏外枠がすでに埋まっているレアル・マドリードが、19歳になったばかりの久保を再び期限付き移籍させ、武者修行を積ませるプランを描いている状況も相まって、興味を抱いているクラブが30に達したと報じられた。 そのなかで、2019-20シーズンで4位に入ったセビージャが有力候補として今週前半に急浮上した。セビージャが来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得している点に、久保本人も大きな魅力を感じているとも報じられたが、一転して破談になったという。 理由はクラブ間における交渉で、セビージャ側が期限付き移籍契約のなかに買い取りオプションを含めたいと希望し、これをレアル・マドリード側が拒絶したためだとされている。 買い取りオプションとは期限付き移籍期間が満了した後に、事前に定められた移籍金を支払えば完全移籍へ移行できる契約を指す。逆に考えれば保有権をもっているクラブが、将来的にその選手を売却するプランを描いているときに結ぶ契約方法と言っていい。 つまり破談になったことはイコール、さらなる成長を遂げる可能性をもつ久保を手放す意向が、レアル・マドリード内に存在しないことを物語っている。続けて期限付き移籍させる目的はあくまでも武者修行。今回の『フランス・フットボール』によるインタビュー記事には、レアル・マドリードを率いるジネディーヌ・ジダン監督の、久保に対するこんなコメントも掲載されている。 「久保は未来のある選手だ。まだ若いし、ゆっくりと見ていかなければいけない」 そして、セビージャと入れ替わるように、有力候補として取り沙汰されたのがCAオサスナとなる。マジョルカとともに2019-20シーズンにラ・リーガ1部に昇格したオサスナは、最終的に10位に食い込む健闘を見せたものの、ヨーロッパの大会に出場する権利は手にしていない。