なぜ久保建英の移籍先に強豪セビージャが急浮上しているのか?
新シーズンへ向けた去就が注目されている日本代表MF久保建英の新天地候補として、2019-20シーズンのラ・リーガ1部で4位に入った強豪セビージャが急浮上した。 セビージャが新シーズンのUEFAチャンピオンズリーグへ出場する点で、久保本人が新たな期限付き移籍先として希望していると、首都マドリードで発行されている一般紙『ラ・ラソン』とレアル・マドリード専門メディアの『デフェンサ・セントラル』が現地時間27日に相次いで報じた。 昨年6月にJ1のFC東京からレアル・マドリードへ移籍した久保は、2019-20シーズンが開幕した直後の昨年8月下旬にラ・リーガ1部のRCDマジョルカへ期限付き移籍。チームは2部へ降格したものの、35試合に出場して4ゴール4アシストをマークして市場価値を一気に高めた。 特に新型コロナウイルスによる中断前から中盤の右サイドを主戦場として放たれ始めた久保の存在感は、6月の再開後には代役のきかない存在としてさらにスケールアップ。同時に19歳になったばかりの久保に対する注目度も増し、レアル・マドリードが引き続き久保を他のクラブで武者修行させる方針と相まって、関心を示すクラブがスペイン内外で実に30に達すると報じられていた。 そのなかには昨夏も獲得に乗り出していたリーグ・アンのパリ・サンジェルマンに加えて、セリエAのACミラン、ブンデスリーガのボルシア・ドルトムントなどの強豪クラブも含まれている。スペイン国内でもレアル・ソシエダやグラナダCF、レアル・ベティスなどの名前があがっていたなかで、先週になって急浮上し、獲得レースで一気に優位に立ったと報じられたのがセビージャだった。 次世代の左サイドバックとして期待される、23歳のセルヒオ・レギロンが2019-20シーズンに期限付き移籍して武者修行を積むなど、レアル・マドリードとセビージャは良好な関係にある。太いルートを生かしながら、敏腕として知られるセビージャのモンチ・スポーツディレクターが新戦力として久保をリストアップし、すでに期限付き移籍期間など具体的な交渉に入っているという。