試合後に顔を覆うマンチェスター・シティーのハーランド（ロイター）

＜UEFAチャンピオンズリーグ（欧州CL）：マンチェスターC3－3フェイエノールト＞◇26日（日本時間27日）◇1次リーグ第5節◇マンチェスター 【写真】頭を抑えるグアルディオラ監督 　前々回王者のマンチェスター・シティー（イングランド）がトンネルから抜け出せない。ホームで3点リードしながら終盤の3失点で追いつかれ、フェイエノールト（オランダ）と3－3で引き分けた。公式戦の連敗を5でストップさせたが、6試合勝ち星なしという泥沼にはまっている。 　プレミアリーグにトットナムに0－4という衝撃の敗北を喫して3日後、再びサポーターは悲劇に打ちのめされた。終盤までは完全なマンCペースだっただけに、まさかの暗転だった。 　前半44分にエースFWハーランドが自ら倒されて得たPKを決めて先制した。後半5分にはCKからのこぼれ球をMFギュンドアンが左足で強烈なシュート。相手に当たってのディフレクションシュートとなり、追加点を挙げた。 　さらに後半8分、カウンターからギュンドアンが右へスルーパスを通し、MFマテウス・ヌネスのゴール前へのグラウンダーのクロスをハーランドがスライディングで押し込み3点目。今大会5点目となった。ホームサポーターは本来のサッカーに歓喜した。 　一方的な展開となるかと思われた中、後半30分にDFの連係に乱れが出た。相手縦パスをカットし、受けたDFグバルディオルがGKへ戻したパスが中途半端になり、FWハジムーサに拾われてゴールライン際から流し込まれて1点を返された。これで風向きが変わった。 　後半37分にはフェイエノールトに大きな展開で左サイドから崩され、ゴール前への折り返しがこぼれ球となったところをFWヒメネスに体で押し込まれて1点差となった。さらに同44分、ハイラインの背後を縦パスで突かれた。ハジムーサからのボールで右から抜け出したMFパイシャオンがゴール前へクロスボールを入れられ、最後はMFハンツコに頭で押し込まれた。 　後半30分からの3失点。アディショナルタイムにフェイエノールトゴールに迫ったが、攻めきれずに試合終了のホイッスル。まさかのドローに、27年夏まで2年の契約延長を結んだばかりの名将グアルディオラ監督もいら立ちを隠せなかった。マンチェスターCは2勝2分け1敗となった。 　一方のフェイエノールトは2勝1分け2敗。負傷離脱中のFW上田綺世はベンチから外れた。