自民・岸田氏が会見 総裁選出馬を表明(全文1)ソフトパワー外交を進めたい
新型コロナ対策は何に重点を置くのか
朝日新聞:朝日新聞の【西村 00:11:42】です。今、国民が最も気にしているのは、足元はコロナの問題だと思います。総裁になられて、新型コロナ対策としてはどういったことを重点にやりたいと思っていらっしゃいますか。 岸田:まず新型コロナウイルス対策、基本は長期戦の様相を呈してきていますので、感染症対策と経済対策、これは共に人の命に関わる重大な課題だと認識をして、車の両輪としてしっかりと進めていかなければいけない、こういった課題であると思っています。経済政策についても、この長期戦の様相を見せる中にあって、まだしばらく需要の回復というのは見込めないと感じていますので、財政措置、金融措置、これは引き続き思い切って行わなければならないと思います。すでに明らかになっている事業規模230兆円の緊急経済対策、これも一日も早く実施しなければなりませんし、そして先日も予備費の執行が新たに確認されましたが、必要なものは付け加えていく、こういった点は大事なんではないか。このように思います。 そしてこの感染症対策、そして経済対策、両方を通じてより充実させなければいけないのは、検査の体制ではないかと思っています。感染症対策として検査の実数を上げる、さらには体制を整備する、これが大事だということ、これは当然のことであり、今までもいわれてきたわけですが、これ経済においても、これからこの経済において人や金や物、これをしっかり動かしていくということを考えますと、そのために検査体制をしっかり整備していく、こうした努力も必要になってくるんではないか、このように思います。 ですから感染症対策、そして経済対策、それぞれやらなければいけないことは、医療機関への支援をはじめさまざまありますが、共通する課題として検査体制の充実、実数を上げることと同時に、それぞれの検査をどう使っていくのか、適切なシステムをつくっていく、こういった観点は重要になってくるのではないか。こんな認識を持っています。