自民・岸田氏が会見 総裁選出馬を表明(全文1)ソフトパワー外交を進めたい
どういう人がリーダーに向いていると思うか
NHK:NHKの清水です。お願いします。これから国のリーダーを目指すことになると思います。ご自身の能力や個性の中で、どういう人がリーダーに向いていると思われるか。ほかの候補者でなく、自分がリーダーとして、自分にしかできないことはなんだと考えるか教えてください。 岸田:まず、どんなリーダーを目指すかということですが、リーダーにはいろんなタイプがあると思います。トップダウンで物事を進めていくリーダー、あるいは政治手法として、あえて敵を浮かび上がらせて、そして自らの存在を明らかにしていく、こういったリーダーとか、さまざまなリーダーがあると思いますが、私は先ほどの立候補表明の中でも申し上げたように、今の時代、さまざまな課題に立ち向かうためにも国民の協力がなくてはならない。新型コロナウイルス対策1つ取ってみても、国民の協力なくしてさまざまな政策は実現することができない。こういった認識に基づいて、この国民の協力を引き出せるリーダーを目指していきたいと思っています。 そのためには、まずは政治の信頼、何よりも大事だというふうに思いますし、さらには国民の声を丁寧に聞く、人の声を聞く力、こうしたものも政治に求められるのではないか。このように思います。こうした国民の協力を引き出すことのできるリーダーを、ぜひ目指していきたいと思います。 そして、ほかの人間にできないことは何かということですが、ほかの人間、比較する対象がさまざまですから、比較する相手によって、これは違いがあるのかもしれませんが、やはり政治においては今申し上げた姿勢を大事にしていきたいというふうに思いますし、また、政策ということにおいては、やはり経済と外交、この2つは私がこれまで歩んできたさまざまな経歴、政治におけるさまざまな努力、こういったことを振り返りますときに、他のさまざまな方々と比べても遜色のない、しっかりとした力を発揮できるのではないか。このように感じています。ぜひそうありたいと、そしてそれをしっかり国民の皆さんに示していきたいと思っています。 司会:次の方、はい。