【楽天】東北に再び歓喜を…新戦力がもたらす希望 プロ野球12球団担当記者が見た2024年
希望をもたらす新戦力・宗山塁
ドラフトでは“20年に一人の逸材”と高く評価される明治大・宗山塁(21)を5球団競合の末、引き当てた。このオフ、突然の監督交代で揺れていた時期にもたらされた明るい話題となった。 宗山のプロ1年目の目標は「開幕スタメンで新人王」。 大学時代は1年春からショートのレギュラーを掴み、4年間で東京六大学リーグ歴代7位となる通算118安打を放ち、プロでも即戦力として大きな期待が寄せられている。 そんな大注目のルーキーに刺激を受けるのが、2024年ショートで135試合にスタメン出場しレギュラーに定着した村林一輝(27)。 宗山の話題になると「絶対聞かれると思った(笑)」と笑顔を見せるも、「自分がショートを絶対に守るという強い気持ちは常にある」と闘志を燃やした。 さらに、2024年セカンドでベストナインを獲得した小深田大翔(29)など、し烈を極める二遊間のレギュラー争い。 これも期待の新戦力・宗山がもたらす相乗効果だ。
12年ぶりの日本一へ
監督交代、田中将大(36)の退団など激動の時を経て、2025年、新たな船出を切る楽天。 その先頭に立つのは、2019年から1、2軍合わせて6年間指揮をとってきた三木肇監督(47)。 三木監督が就任してから、まだ一度も口にしていない言葉がある。 2023年、38年ぶりに日本一を掴んだ阪神では『A.R.E』と表現されていた。三木監督もあえて言葉にはしていない。 そこには「想像をはるかに超えた決意と強い覚悟でいる」と語った並々ならぬ思いがある。 指揮官がその言葉を初めて口にする時こそ、本当の強さを取り戻した時なのかもしれない。 チーム、そして東北一丸となって2013年以来の強さを取り戻していく。 (文・菅野愛郁)
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