阪神・佐藤輝明メジャー挑戦直訴も「夢と現実の差」指摘する声 “実際の評価”、克服すべき課題は
阪神・佐藤輝明がメジャーリーグ挑戦を球団に直訴したことが話題だ。人気球団の中心選手だけに渡米を望んでいることには驚きの声も多いが、持ち前の長打力は米国で通用するのか。またメジャー側からの需要と評価はどの程度なのだろうか……。 【写真】阪神が断った! 来日のプランがあった「超大物助っ人」はこちら 「(メジャー挑戦の)お願いはしています。しっかり伝えたのは今年が初めてです。球団も前向きに考えてくれていると思うんで」 12月23日、佐藤は契約更改の場で現状維持の年俸1億5000万円(金額は推定)でサイン後、記者会見で思いを口にした。チームが日本一となった2023年のオフには米シアトルの施設「ドライブライン・ベースボール」に訪れるなど、メジャー願望は強いと思われていた。しかし、このタイミングで球団へ直訴したことに関しては驚きをもって受け止められた。 「大谷翔平(ドジャース)の活躍や注目度、そして破格の契約内容を目にすれば興味が湧くのはわかる。しかし夢と現実は異なる。野球界の最高峰の場所で現時点のテルが通用するかには疑問がある。選手としてもう数ランク上がらないとメジャーは難しい」(阪神OB) 昨年は120試合に出場、打率.268、16本塁打、70打点をマーク。球団史上初の新人から4年連続2ケタ本塁打と100安打以上を達成した。しかし好不調の波が激しく、5月15日からは約3週間、二軍調整も経験した。2020年のドラフト1位での入団以降、その高い潜在能力の片りんは見せているが、“本格的なブレイク”ができないシーズンが続いている。 「まだ半人前の阪神の佐藤までメジャー挑戦を希望したと聞いてあきれている」とプロ野球OBの広岡達朗氏は12月25日付の「RONSPO」内で酷評。同じくプロ野球OBの高木豊氏も12月24日に更新した自身のYouTubeチャンネルで「日本での実績を、率も意識してあげていかないと」と課題が多いことを指摘している。 「体の強さはズバ抜けており、ハマった時の飛距離と打球の速さは素晴らしい。しかし少しでもポイントがズレた時に脆さが出て、自分のスイングができなくなり好不調の大きさに繋がる。打席内でのアジャスト能力が高まらないと、NPBでも圧倒的な成績を残すのは難しい」(阪神OB)