ドラフト同期驚がく… 中日1位・金丸夢斗、入寮後初キャッチボールで『消える魔球』披露
中日のドラフト1位ルーキー・金丸夢斗投手(21)=関大=が9日、中日屋内練習場で入寮後初となるキャッチボールを披露した。腰の完治を最優先にする左腕は2カ月以上ぶりにスパイクを履いて投球練習。キレのある直球に加え、”消える魔球”でドラフト同期を驚愕(きょうがく)させた。 ◆中日・金丸夢斗、プーさんを両手に笑顔【写真】 ”10年に1人の逸材”の一端を見せた。寒風吹きすさぶ中日屋内練習場で青色のビブスを着た金丸が報道陣の視線を一身に集めた。ドラフト2位新人の吉田聖弥投手(22)=西濃運輸=を相手に1球1球確認するように投げ、小気味よくグラブを鳴らす。徐々に後ろに下がって最終的な距離は約30メートル。最後は距離を少し縮めてキレのいいボールを投げ込んだ。 「今は感覚を取り戻すというのを一番に意識してやっています。どんな球であっても体の感覚さえ戻ればあとは時間の問題。そこを意識してやりました」 キャッチボールの途中では「カーブ投げるよ」と宣言して投げた急激に曲がる1球には吉田が思わず「うおっ!」と驚いて後ろにそらした。後ろから見守る報道陣に「今の見えました? えぐい!」と同期もうなる”消える魔球”への反応に、「あれは演技っすよ。ウソつけって感じです」と笑みを浮かべた。 ドジャース・山本由伸投手(26)を理想と話すカーブは将来のプロ入りを見据えて昨年から改良中。落差を大きく、球速も110キロ台から120キロ台を目指していいて「空振りがとれたらいいと思っている。カーブは少し球速を上げていこうと思います」と今後を見据えた。
中日スポーツ