鹿児島県に暴風、波浪、高潮特別警報発表 台風14号
大型で猛烈な台風14号は、18日午後にかけて鹿児島県に最も接近する見込みとなっている。気象庁は17日午後9時40分、これまでに経験したことのないような暴風、高波、高潮が予想されており、最大級の警戒が必要だとして、鹿児島県(奄美地方を除く)に台風を要因とする暴風、波浪、高潮の特別警報を発表した。台風要因の特別警報が沖縄地方以外に発表されるのは初めて。鹿児島県では記録的な大雨のおそれもあり、今後大雨の特別警報を発表する可能性もあるとしている。 鹿児島県に暴風、波浪、高潮の特別警報を発表したのを受け、気象庁と国交省は17日午後10時40分から緊急記者会見を開いた。 気象庁の黒良龍太予報課長は台風14号について「記録的な台風がまさに接近してきているということで、かなりの危機感を持っている」と話し、「高潮や洪水の浸水想定区域や土砂災害警戒区域に住んでいる方は、暴風が吹き始める前に避難することが重要。まだの人はただちに判断を」と呼びかけた。 また、気象庁は今後、九州北部にも暴風、波浪、高潮、大雨の特別警報を発表する可能性があるほか、宮崎県に大雨特別警報を発表する可能性があるとしている。黒良予報課長は「特別警報が発表されない場合でも、記録的な大雨、暴風、高波、高潮となるおそれがある。特別警報の発表を待つことなく、地元自治体発令の避難情報に従って身の安全を守って」と強調した。