なぜ日ハム1位指名194センチ大型右腕の達孝太(天理)は「大谷翔平ではなくダルビッシュ有を参考にしたい」と語ったのか
日本ハムは2023年3月に北海道の北広島市に画期的な新球場「ES CON FIELD HOKKAIDO(エスコンフィールドHOKKAIDO)」を開業予定。達もすでにチェック済みで、2年後に、その開閉式の天然芝球場での開幕投手を目標に掲げた。 「ニュースでたまたま見て、アメリカンチックな球場だった。日本で一番やりたい球場はあそこかな、と思っていたので、投げたい気持ちはあります」 そのスケールの大きなピッチングスタイル同様にメディア受けするビッグマウス。 それでも、「思っていることはどんどんしゃべって、それが記事になって記録にもなる」と何も臆さない。大物感の漂うイケメン右腕。写真撮影用にカメラマンが用意したチームの帽子をかぶると、どこからともなく「絵になるなあ」との声が上がった。 ちなみに達という名字は父・等さんによると石川県の由来。七尾市に集中しており「タツ」以外に「タチ」あるいは「ダル」とも読む。まさか、そんなところにもダルビッシュと縁があったのか。 会見後、とっぷりと日も暮れた中、待っていた同期の野球部員25人に囲まれ、門出を祝ってもらった。「プロで対戦したい打者はいない。というか周りに興味がない」と我が道を行くタイプでありながら愛されキャラでもあるようだ。 「ここからが人生の新たなスタートです」 達孝太の行く先はどこなのか。どこに到達するのか。無限の可能性を秘めているのは間違いない。 (文責・山本智行/スポーツライター)