現役MotoGPライダー、ヨハン・ザルコの参戦 | 鈴鹿8耐2024 プレビュー
FIM世界耐久選手権 第3戦「鈴鹿8時間耐久ロードレース」(通称、鈴鹿8耐)が2024年7月21日(日)に決勝レースを迎えます。年間でFIM世界耐久選手権を放送する「J SPORTS」はもちろん鈴鹿8耐も生中継。見どころが満載の鈴鹿8耐をいくつかの話題に絞ってプレビューしていきましょう。第2弾は「久しぶりとなる現役MotoGPライダーの参戦」です。
今年で45回大会を迎え、50周年、50回大会の開催も目前に迫ってきている鈴鹿8耐。半世紀近くの歴史を振り返る中で、常に話題として外せないのがロードレース世界選手権(グランプリ)を戦うトップライダーたちの参戦でしょう。
ケニー・ロバーツ、ワイン・ガードナー、ミック・ドゥーハン、ケビン・シュワンツ、ウェイン・レイニー、バレンティーノ・ロッシ、ケーシー・ストーナー、ニッキー・ヘイデンなどその名前を挙げればキリがないほど数多くの最高峰クラス王者たちが鈴鹿8耐に参戦し、その歴史を彩ってきました。
近年ではポル・エスパルガロ、ジャック・ミラー、中上貴晶ら今も現役MotoGPライダーとして活躍するライダーたちの参戦が記憶に新しいところです。ただ、ここ数年は現役のMotoGPライダーの参戦はかなり減ってしまいました。というのも7月末から8月上旬に開催される鈴鹿8耐のスケジュールがMotoGPと被ることが多く、さらには近年MotoGPのレース数が増加し、サマーブレイクが貴重なリフレッシュ期間になっているため、MotoGPライダーたちは契約上、参戦を考えづらくなってしまいました。
そのため、近年はスーパーバイク世界選手権とのバッティングを避けることが多くなり、スケジュールが空いているのと同時に同じスーパーバイクベースの車両で走ることから、ジョナサン・レイやアレックス・ロウズなどスーパーバイクのライダーが鈴鹿8耐に参戦するケースが増えていたのです。
それが今年はパリ・オリンピックの関係もあり、7月21日(日)決勝とスケジュールがかなり前倒しになり、MotoGPとはバッティングしなかった反面、多くのライダーが参戦を希望するスーパーバイク世界選手権とはスケジュールが被ってしまうことになりました。そのため、今年はどのチームも鈴鹿8耐のライダー探しにとても苦労していた印象です。