【F1】ストロールまさかの〝ウォーミングアップクラッシュ〟で更迭論沸騰「足を引っ張っている」
F1アストンマーティンのランス・ストロールが、3日(日本時間4日)に行われたブラジル・グランプリ(GP)決勝で、まさかの大失態を犯して猛批判を浴びている。 ストロールは予選で大クラッシュ。その後にチームスタッフの懸命な作業により、なんとか短時間でマシンを修復して決勝に臨んだが、チームの努力はいきなり水の泡となってしまう。 10番グリッドからウォーミングアップのためのフォーメーションラップが始まると、ストロールは砂利道に乗り上げてスピン。マシン前部を激しく壁に打ちつけて、フロントウイングを大きく損傷した。そこでレース続行は不可能となった。 スタート前のフォーメーションラップは各車ゆったり走ってマシンやコース状態の感触を確認する場。マシントラブルでスタートできないケースはまれにあるが、走り出して自らのミスでリタイアすることは極めて異例だ。これでスタート時間が大きく遅れ、レース全体にも大きな影響が出た。 雨の影響などもあったとはいえ、前代未聞の失態は物議を醸している。英メディア「GPファンズ」は、F1著名ジャーナリストのシェオナ・マウントフォード氏の見解を報道。今回の〝0周リタイア〟を受けて「ランス・ストロールをチームに残すことで、アストンマーティンが自分たちにどれほどのダメージを与えているかについて議論する必要がある」とストロール不要論を展開した。 マウントフォード氏は「ブラジルでの彼の恥ずべき事故は、彼がなぜこれほど長い間F1に留まることができているのかと首をかしげさせ、疑問を抱かせる」と厳しく指摘。「サンパウロでの好成績によりアルピーヌは、コンストラクターズ選手権でアストンマーティンから5位を奪う寸前まで来た。重要な資金を失う可能性があるストロールの行動は容認できない」とストロールの大失態で、製造者部門でのチーム順位に大きく影響し、ひいては獲得賞金の減少にもつながると追及した。 今季だけでもストロールは凡ミスや騒動を繰り返している。オーナーの父ローレンス氏の威光を笠に〝ドラ息子〟ともやゆされながら再び長期契約を手にしたが、2026年からホンダと新体制をスタートさせる今後に向けて解雇すべきと提言。「フェルナンド・アロンソを中心にチャンピオンシップ優勝を目指すことは可能だが、ストロールはチームが設計から最大限の成果を引き出すことを妨げている。これは天才エイドリアン・ニューウェイですら改善できない欠陥かもしれない」とバッサリ。そして「ストロールの事故は彼の無能さを思い出させる。アストンマーティンが優勝を真剣に考えているなら、彼らの足を引っ張っているドライバーを降ろし、ビッグネームたちと戦えるドライバーを見つける必要がある」と一刻も早くストロールを更迭すべきと強く主張した。 ドラ息子の凡クラッシュは去就問題の引き金になるのか。
東スポWEB