息子2人が不登校になった医師、対処わからず「気持ちどん底」 妻に気づかされた息子の心情 #令和の子 #令和の親
登校以外の選択肢が必要
5年の時を経て、不登校を解決すべき問題ではなく、子どもたちがこれからの社会を生き抜いていくための大切な経験にしたいと思うようになったかにーじゃさん。「学校は選択肢の一つに過ぎない」と考えるようになったものの、登校以外の選択肢が少ないことは、社会の大きな課題だと感じています。 「長男は比較的自由の利く通信制高校への進学を機に、不登校を脱していきました。しかし、通信制という方法がとれるのは高校以降であることがほとんどです。小・中学生でもフリースクールなどがありますが、登校以外の選択肢は、より多く必要だと感じています」 登校以外の手段を選べないことは、子どもの自尊心にも影響するのではないかと危惧しています。現に、中学3年生の次男は「学校に行けない自分は負け組だ」と感じている節があるといいます。 「好きなことや打ち込めることを見つけ、少しずつ自信を取り戻すことで、つらい過去へのとらえ方を変えていってあげたいですね」 現在かにーじゃさんは、自身の経験と気付きが、不登校で悩む家庭に少しでも役立てばという思いで、ブログなどで自身の体験をつづっています。 「『当事者ではない人に、すべてを理解してもらうことは不可能』と実体験として感じたからこそ、当事者である自分の経験と気付きを伝えていきたいと思っています」 (※)令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について/文部科学省 https://www.mext.go.jp/content/20231004-mxt_jidou01-100002753_1.pdf ※この記事は、ベネッセ教育情報とYahoo!ニュースの共同連携企画です。