草間彌生のアートが堪能できる、国内スポット10
草間彌生は今日、世界で最も知名度の高い日本の芸術家の一人。草間は、幼少の頃から光の点滅、オーラ、点の集まりといった幻覚や花の声などの幻聴が自分を包み込むような感覚を覚えた。これが生涯を通じて草間の芸術に重要な影響を与える こととなった。そんな草間の生み出す作品は、彼女の内面世界にある心理的、性的、精神的テーマの探求を表現し、世界へ発信し続けている。ここでは常設作品を中心に、草間作品を鑑賞、体験できる国内のスポットをご紹介。
草間彌生美術館/東京都
草間本人が設立した美術館。エントランスからトイレまで草間ワールド全開! 年に約2回の展覧会で展示される作品コレクションや、さまざまな講演会を通して、草間が作品に込め、繰り返し訴えてきた“世界平和”と“人間愛”というメッセージを伝え続けている。ここでしか手に入らない限定グッズも合わせてチェックして。 写真 Yayoi Kusama Each and Every Wish for Peace Just Shines(2023) ©YAYOI KUSAMA
現在開催中の「草間彌生、具象を描く」では、草間彌生初期の精緻な動植物の写生から、最新作までを網羅し、その具象表現に新たな視点から迫る。10代のスケッチブックから始まる初期作品、渡米前の日本画、70年代から90年代のコラージュ、膨大な点数の版画、2000年以降の自画像や人物像、草間作品お馴染みのカボチャモチーフのインスタレーションや彫刻など、多様な作品を展示。草間彌生がいかに具象表現と向き合ってきたのか、その軌跡を辿る展覧会となっている。 写真 Yayoi Kusama 3F Gallery Installation View ©YAYOI KUSAMA
東京都庁舎/東京都
東京のランドマークのひとつである東京都庁の45階、南展望室に配置された「都庁おもいでピアノ」。都民の寄贈を受けたグランドピアノに、草間監修によって水玉で覆われている。黄色をベースに黒い水玉のデザインで存在感を放つこのピアノは、実際に弾くこともでき、東京都庁が音楽を通じて、国内外から訪れる人々の交流が広がるように、との思いが込められている。 写真 都庁おもいでピアノ ©YAYOI KUSAMA 「東京都庁舎」 住所/東京都新宿区西新宿2-8-1 「都庁おもいでピアノ」 場所/南展望室 展示期間/常設 入室時間/9:30~21:30 休室日/第1・3火曜、年末年始(12月29日~31日、1月2日~3日)、都庁舎点検日