草間彌生のアートが堪能できる、国内スポット10
クルックフィールズ/千葉県
千葉・木更津の農、食、アート、自然を軸とした複合施設「クルックフィールズ」。広大な土地に青々と生い茂る木々の中にポツンと佇むのは、草間の代表作品であるミラールームシリーズの《無限の鏡の間- 心の中の幻》。 外から見ると四角形のミラーが周囲の自然を映し出し、異素材でありながらも美しく溶け込んでいる。中に入ると、無数に空いたカラフルなガラスの穴から太陽の光が差し、宇宙空間にいるような幻想的な雰囲気を楽しめる。また、世界各地に点在する本シリーズだが、屋外に設置され、電気ではなく、自然光だけを活用している作品を体験できるのは、国内ではここだけ! 写真 無限の鏡の間- 心の中の幻 ミクスト・メディア(2018) ©YAYOI KUSAMA
もうひとつの作品は、広大な農場を背景にして展示されている《新たなる空間への道標》。いくつかの小さな池に、赤に白の水玉が施されたさまざまなサイズのオブジェが配置されているという、強いインパクトを与える作品。ひときわ目立つ作品だけれど、そのオーガニックなフォルムは、そこに自然に存在し、生息している生き物のようにも見える。 写真 新たなる空間への道標 鋳造アルミニウム(2016) ©YAYOI KUSAMA 「クルックフィールズ」 住所/千葉県木更津市矢那2503 営業時間/10:00~17:00 定休日/火・水曜 《無限の鏡の間- 心の中の幻》《新たなる空間への道標》 展示期間/常設
十和田市現代美術館/青森県
十和田市現代美術館のアート広場に設置されている大規模屋外インスタレーション作品《愛はとこしえ十和田でうたう》。少女の“十和田のハナコちゃん”を中心に、犬やきのこ、かぼちゃなど、色鮮やかな水玉がデザインされた8つの彫刻群で構成されており、ひとつひとつの作品から力強いエネルギーを感じさせる。 一番大きな《十和田で発見された私の黄色カボチャ》は、中に入ることができる作品で、暗闇の中で7色の光が点滅し、外とはまた違う世界が楽しめるようになっている。 写真 草間彌生 愛はとこしえ十和田でうたう(2010) photo by 小山田邦哉 ©YAYOI KUSAMA 「十和田市現代美術館」 住所/青森県十和田市西二番町10-9 開館時間/9:00~17:00 休館日/月曜(祝日の場合はその翌日)、年末年始 《愛はとこしえ十和田でうたう》 展示期間/常設