自民党総裁選というメディアの戦争 「人格なき発言」の時代の民主主義とは?
親鸞の言葉
そこで想い起こすのが浄土真宗の開祖・親鸞の言葉だ。 「心は蛇蝎のごとくなり」 親鸞が自身の心をヘビやサソリのように恐ろしく醜いものだと言ったのである。親鸞のような聖人でさえそうなのだから、われわれ凡人は推して知るべしである。 新しい時代のコミュニケーション・ツールにおける「人格なき発言」に対しては、これまでの「人格と発言」の組み合わせを基本とした社会常識が成り立たない。この時代に生きる人間にはそれなりの心構えが必要だろう。この時代の民主主義にはそれなりのルールとマナーが必要だろう。岸田新総理は「新しい資本主義」というが「新しい民主主義」も模索されなければならないだろう。 それにしても親鸞という人は尊敬に値する。 ネット社会は、凡人にも親鸞のような覚醒を要求するのであろうか。それはなかなか難しいことだ。